Moral Hazard!!

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いかなご

2 Comments 駄日記

こんにちは、神戸は暖かくなってきたと思ったらまた雪が降りました。
ゴッドゲート在住、やっちんです。

さてその神戸では春の風物詩「いかなご」漁がスタートしたようです。

「いかなご」は魚です。
地域によって呼び名は変わります。稚魚は「シンコ」とか「こうなご」などと呼ばれます。
「こうなご」は「小女子」と書き、以前インターネットで「小女子殺す」と掲示板に殺人予告して逮捕された事件などもありました、アレです。

神戸から西の播州にかけての郷土料理に「いかなごの釘煮」というものがあります。
この季節になると、魚屋さんでいかなごを購入して、各家庭で甘辛く煮ます。

「釘煮」とは、しょうゆや砂糖で煮た姿や色がが錆びた釘に似ているのが由来です。

最近は漁獲量が減ったために価格が高騰し、作る家庭も減りましたが、この時期の運送会社では「いかなご便」が走り回り、大和運輸では無料の宅配BOX、「釘煮BOX」も用意されます。

そうして各家庭の味、いかなご便は色んなところへ送られます。

Wikiで改めて調べてみると

・北方の魚なので、夏は砂に潜って夏眠するが、その砂が建設資材でごっそり取られるために漁獲量が激減中。
・「くぎ煮」はどこかの会社の登録商標らしい。「釘煮」はしらん。

さて、先程文明の利器、Twitterで釘煮の話をしていたところ、

「真の神戸人は『釘煮』などとは言わん。」

と言う結論になりました。
神戸人はそのまんま「いかなご」もしくは「いかなご炊いたん」と言います。

「いかなご炊いたん」は、「いかなごを炊いたもの」→「いかなご炊いたの」→「いかなご炊いたん」

と変化したもので、関西弁では「~~したもの」を「~~したん」と発音します。
神戸では「~~しとん」「~~しとう~」と「た」が「と」に変わりますが、「いかなご炊いとん」にはなりません。

「いかなご炊いとん」or「いかなご炊いとう~」と言うと、現在進行形で「いかなごを今炊いているのですよ」という意味になるので注意が必要です。

STEP2 発音

さて、この時期神戸各所では、主婦達の電話や会話で

「いかなご炊いたん、もろて~」(いかなごを炊いたものが出来たので、どうぞもらってください)

「いやぁ悪いわ~ええのに~でももろとくわ、ありがと~」(あらなんだかすみませんね、せっかくなので頂きます、ありがとう)

が聞かれます。

このいかなご炊いたんの発音は、二拍目にアクセントがあることに注意してください。

外国にお住まいの方は、

E cut not go Titan.

で似たような効果が得られます。

以上、関西発音文化研究会でした。

(でした)