Moral Hazard!!

ドラマーが音楽やホームページやガラクタを作るよ。

恋心とビートルズ

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~恋心とビートルズ~

バンドをやっている人間にはあるまじき事ですが、私ビートルズを知りません。まぁ全く知らないわけでは無いですが、余り聞いておりません。

この間ふと思ったんですよ。
うちのオカンもビートルズのファンだったし、今まで聞く機会など腐るほどあったのに頑に拒否してきたなぁ…と。

そして記憶の糸を辿っていくとありました。原因が。

中学生の時にハイカラな女の子がいたんですよ。
その子をハイカラと呼称している時点ですでに僕が如何にイケてないかわかりますが、中学生の頃って、女の子の方が早く大人の階段を登り始めるじゃないですか。

ちなみに当時の僕は、中学生にも関わらず休み時間にドッジボールをしたり、登校拒否児を迎えに行ったのにその子の家でゲームしてたりと、いかに毛が生えるのが遅かったかが忍ばれますが。

僕の事は言った本人が凹むからまぁ良いとして、そのハイカラな女の子、僕とは人生で殆んど関わり無かったのですが、当時の僕から見て凄く大人びていました。
確か結構な美人だと記憶してますが、その頃良くありがちなウンコみたいなヤンキーと付き合ってケバく堕ちて行くわけでもなく、頭脳明晰、スポーツも出来て才色兼備を地で行くような女の子でした。

ある日の事です。
英語の授業の時に、自分の事を発表するという宿題がありました。

当時はまだ外人の先生がネイティブな発音で教える英語というものに馴染みがなくて、もし発音良く

「アポゥ(apple=りんごg)

とか

「リィフリッジレィタァー(Refrigerator=冷蔵庫)

とか言おうものなら、次の休み時間から村八分間違い無しという、シャイな日本人学生にはただひたすらに辛いものでした。
僕なんかある日の午後の休み時間全部
「おいリィフリッジレィタァー!」
「や~いリィフリッジレィタァー!」

って呼ばれてましたからね。
そして一通りクラスの皆がしょうもない発表を終えた後、その女の子の番になりました。

その時すでにヒアリングそっちのけで英語の辞書で「sex」とか引いて喜んでた可愛そうな僕は、突然耳に飛び込んできた流暢な英語に耳を疑いました。

 

「I like Beatles!」

なんだとう!?
多分英会話でも習いに行ってたのでしょう、その後もいかにビートルズが素敵なものかを英語でよどみなく語ります。

当時僕が昼休みに学校の屋上でご禁制のCDウォークマンを持ち込んで仲間と交代で聞いていたのはB'z「恋心」ですよ。

貴様○唐の回し者か!
(ネタですよ)

きっと中途半端な思春期からの反抗心だったんでしょうね。

何がビートルズだ!
世界で一番有名なバンドだろうがこうなったら意地でも聞いてやらん!
(完全に逆恨み)
パクりで訴えられようが9thブルース(アルバムタイトル)以降は全く聞いてなかろうが、アメリカの国旗模様のホットパンツを着こなす稲葉氏とプライベートで裸に皮ジャンの松本氏は僕にとって憧れだったんです…。

そしてはや十年、なんだかんだでビートルズも聞くように。

しかし今だリンゴ・スターの偉大さが分からない僕に、
うちのバンドのベースM上君が「マジカルミステリーツアー」を貸してくれました。

 

音飛びで聞けませんでした。

簡単!ためにならないPC電源とHDD換装

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以前某所でPCのメンテナンスをした時に頂いてきたジャンクPC。
電源が壊れてて起動しなかったのだが、人がPCをいじると聞くと自分もいじりたくなるのが魔界塔士SAGA、せっかくだから完全に修理してみる事にする。

まず壊れたPCの横にハンマーを置く。

機械の修理で一番大事なのは舐められない事
ヤツラは自分と相手の関係性を瞬時に見抜き、観察の結果たいした事ない相手だと踏んだら途端につけ上がり、ケーブルたった一本繋ぎ間違えたなどの理由で動かなかったりする。
そういった機械とのやり取りで優位に立つために、まずは

「お前もし動かなかったらマッハでスクラップだぞ分かってんだろうな、小銭も持ってるんだろ?跳んでみろよ?」

と全力でこちらの力を誇示しておく必要がある。
そのためのハンマーである。

さらにそれがただの威嚇でないという明石(玉子焼き)に、PCの目の前で壊れたHDD(ハードディスク)を顔が変形するまでボコボコに殴る。
壊れたと言っても手間をかければデータの復旧は可能なので、有名女優との全くもってけしからんH画像が流出したエディソン・チャン(PC修理に出して自分と沢山の女優との性行為画像流出)みたいになりたくなければ、HDDは完全にぶっ壊そう。
例えば普通にPCをゴミに出すと、収集車が回収前のゴミ集積所で奇特なオッサンにPCを持っていかれ、ハードオフに売られジャンクコーナーに並び、また奇特なやつが購入、ハードディスクを調べられて情報流出、何てことが普通にあります。
携帯電話でも、電池回収業者に渡す→電池抜かれてジャンク扱い→内臓メモリのデータを盗まれる事があります。気をつけましょう。

さて、電源を前出のハードオフで購入した(PC電源500W)ものに換装します。
PCが壊れた!とハードオフなどに払い下げるもののうち多分8割近くがHDDの故障、ついでマザーボードだと勝手に思っているので、電源などは良いものが眠っている事が多いです。
が、そのため電源は若干天狗になっているので、各ケーブルを束ねてハサミをあてがう事で

「お前なんてその気になればすぐに頚動脈プチーンだからな!水道ひねったみたいに勢いよく飛び出すぜ~?血が。」

と脅しておきます。

 

今回のPCはソニータイマーで有名なソ○ーVAI○です。(伏字)
こういったメーカーPCは独自の規格でパーツを作っている事が多いので、よそから手に入れたパーツが適合しない事が多いです。
そういった場合は気合で乗り切りましょう。

電源を無理やり搭載するためのパーツを作ります。
まずはアルミ板を切り出す。

ドリルでアルミと心の壁に穴を開ける。

リベットを打ち込む。

「オラお前のどてっぱらにピアスあけてやるよ!ヒャハハハハァ!」

まさに死ぬも地獄、生きるも地獄!

そしてネジで固定します。

かっこよく搭載されました。
やはり舐められない事が肝心です。

早速起動チェックしてみます。

問題なく起動しました。

ついでに以前壊れた外付けHDDも換装します。

電気屋では、よくバッファローやIOデータなどのメーカーで外付けHDDが販売されていますが、なんのことはない、分解してみたら中にはサムスンの3.5インチHDDが入っているだけの構造。
HDD自体が壊れても新しいものを載せかえるだけでOK。

現在PCショップでは日立やSeagateの500G(ギガ)のHDDが一万円を切っていて非常にお買い得。
ドライバーが二種類くらいあれば簡単に換装できます。

IDEのピンと電源供給のピンを繋いで縫合、元々「160G」と書かれている外装をビニールテープで隠すだけで、

ばっちりです!

まだまだ若いモンには負けんぞ!

(おしまい)

群馬埼玉栃木三都?物語

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やぁ、やっちんだよ!
絶好のデート日和だぜ、乗るかいハニー?

とまぁそういうわけで、今回のデートは埼玉県は熊谷から始まりました!
僕くらいの鼻男(鼻よりでかい男子)クラスになってくると、駅を出たらもう車が用意されてますからね。


漢はレア車!
ドアなんていらねぇ!泥除けなんていらねぇ!なんだったらホロもいらねぇ!
フルオープンで埼玉を爆走するぜ!
この時点で車種が分かった君には厚いベーゼと法要もとい抱擁をプレゼントするぜ!
南無阿弥陀~!
(実は人生初めてのオープンカー体験)

素敵男子が素敵車で向かうといえば決まってるでしょ!

ココ、ココ!

もう数日の日記を見て
「やっちん関東で何してるんですか?ナンパ?」
とか聞いてくる貴様!当り!じゃない馬鹿!毎日水族と触れ合ってるんだよ!
さかなくん二号目指してるんだよ!日本淡水魚専門さかなくん目指して発音練習してるんだよ!

「ギョギョー!この女、タイリクバラタナゴだギョー!」


さいたま水族館には、世界で埼玉県のごく一部にしか住まない絶滅危惧種であるムサシトミヨが展示されております。現在でも有志がムサシトミヨを守る会として活動しています。
埼玉の方々、この素敵な宝を未来へ繋いでやって下さいね。

写真はうまく撮れませんでしたが、キュッとしまった尻尾が強烈なラブリー具合でして、水槽を吐息で曇らせながら可愛らしさに悶えておりました。僕が。

そして車は栃木県へ。

かの森高千里が歌った「渡良瀬橋」を見に行く。

やっちん「おいおいそんな名橋見ちゃうと俺も名曲作っちゃうよ?ドラムで。」

とかうそぶきながら向かったその橋は、

微妙。

普通のコンクリ脚の鉄橋でした。
??
これで名曲が作れるとは、森高千里、恐るべし…。ってぐらいに普通の橋でした。
あとでWikiにて調べたところによると、どうも橋から見る夕日の美しさが売りだそうで…。
いやそれも…若干微妙…

そして群馬県の三大名物「空っ風、雷、カカア天下」を求めて東奔西走。
カカア天下は見つからなかったけど、萌☆ERO☆乙女は見つかったぜ!

群馬県(というか高崎市)は何故かスパゲティが名物。
「パスタの街高崎」を掲げる割にはそば屋の数が日本一というおかしな県の晩御飯は、やはりパスタ。
老舗洋食店「アリンガ」にお邪魔してきました。
美味い。そして群馬のパスタの特徴、麺が多い。

そして本日のお目当ての一つ、プリンパフェ!
これもでかい!(自家製)
あぶねぇ!ディナーセットなんかで頼んでたら、食べきれないところだった!
(お土産に持ち帰りプリンを注文しながら)

さて、よくこういう旅行記?を書いてると、

女の影が見え隠れします、やっちんアタシという女を差し置いて誰とデートしてるんですか!ううん言い訳はいらない抱いて抱いて今すぐ抱いて!」

というメールが殺到するんですが、

 

 

 

 

 

男ですから!

30男が二人で水族館行って橋見てカレー食ってパスタ食って足利学校見に行ってプリン食べて夜はくんずほぐれつってますから!この心意気を買え!

というのも、今回連れ回してくれた冒頭に出てきた車のオーナーが、某有名ミニ専門店名物スタッフでして、色んなミニ見まくり触りまくり。

僕はといえばピックアップ型のミニに夢中。
誰か買って!婿に行くから!300万で婿に行くから!

ウホッ、良いエンジン!

いやぁあっちの国は色使いがいちいち可愛いし、デザインもお洒落ですよねぇ~。
勉強になりました。
そうそう、ミニクーパーといえば皆さんあの形を連想すると思うんですけど、冒頭のジープみたいなのもあれ、ミニらしいですよ!日本に数十台しかないそうです。僕は世界に一人しかいないけどね!
(意味わかんね)

つうわけで、ミニクーパーに興味がある人や車好きなんかは
ミニ屋 Ai フラジル
さんのHPなんかを覗いてみたらどうでしょうか?一台買って僕を迎えに来てはどうでしょうか?

とまぁ一日満喫しました武蔵の国&上毛野国。

次は貴方の街へ!?

(ここまでドラム一切無し)

富士山登頂記2

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15日 21:00

自分の身長より狭い寝室にて、就寝。
その瞬間、とんでもない頭痛に見舞われる。

ばっちり頂きました、高山病

鈍器で殴られ続けているような痛みに、布団の中で悶える。
御来光を狙っての起床が午前3時。
とんでもない頭痛により起床はまだかまだかと時計を見るが、全然進まない。
結局午前2時まで不眠でのた打ち回った後、隣で平気な顔して寝ている今村メンバーに写メのフォトライトを浴びせるも無反応。
仕方ないので夜風に当たりに外に出る。
僕らは夕方登山で、仮眠後夜中にご来光を見に山小屋を出発というスケジュールだが、夜中に富士を登ってきてそのままご来光を拝む猛者も沢山いる。
僕がボケっと外で座っていたら、自衛隊が登ってきた。

「休憩準備ー!」

体調らしき人の掛け声とともに通り過ぎていく自衛隊員。
それを見送った後、我が隊のメンバーを起こしに戻った。

16日 03:00

自慢げに山小屋のインターネットドリンク無料クーポンを出して飲み物をメンバーに振舞った後、登頂開始。
夜中&濃霧の中、なめくじのようにゆっくりと登りだす。
正直山を降りたいくらい頭が痛いが、頑張ってふざける。
頑張る方向を完全に間違う。

超絶寒さと暗さと濃霧に、ヘッドライトを買ってくれた父と、バイク用完全防水カッパを貸してくれた母に感謝しつつ、登っていく。
ニットの帽子と軍手が、霧か雲か雨か分からないモノにビチョビチョにされる。
全員疲労の色が濃いが、

「俺は普段から海抜420メートルのところにすんでるから、お前らと違って楽勝だぜ?」

とか調子に乗っていた僕だけが高山病になっていることを知って、恥ずかしくて死にそうになる。
テンション下がらないように、出来るだけふざける。

16日 05:00

登頂成功!
写真の通り物凄い濃霧で、御来光どころか周囲2mが見えない状況での登頂だったが、初心者の夜間登頂脱落者無しという快挙に喜ぶ。
写真左下の男はこの瞬間も頭を鈍器で殴られ続けているが、ふざける。

余りの寒さと御来光の見えなさに、山頂の山小屋が人で一杯になる。
ここで暖を取るべく、各自玉子スープやお汁粉を飲む。

16日 06:00

死火山である富士山頂は火口のふちがすり鉢状になっており、火口を一周する
「お鉢めぐり」
というものがある。
強風時は危険なので悪天候の時は下山するよう勧めされている、そのお鉢巡りに気がついたらチャレンジしていた。
多分御来光が見られなくて登頂の感動がいま一つだったからかもしれない。

が、

 

全然見えない。

そして人が飛んでいくほどの強風。

頂上をめぐる間に「銀明水」や「剣が峰(富士測候所)」、「釈迦の割石」など色々見るべきものがあったはずだが、一切遭遇できず。危うく冥土の入り口に遭遇するところでした。

16日 07:00

下山。

各自ぼろぼろの体を引きずりつつゆっくりと山を降りる。
僕は体力的には全く余裕だったが、お釈迦様に頭を締め付けられのた打ち回りながら下山。

今回の登山はほぼ雲の中霧の中の行動になったが、それでもたまに見られる晴れ間や雲海は、インドアドラマーを感動させるのに十分な威力だった。

山麓の温泉にて疲れた体を癒しながら、次回の計画を話し出すメンバーの姿は、間違いなく山奴隷という名のドMであった。

次は、御来光を!

(おしまい)

富士山登頂記

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2008年7月14日 大分県臼杵港を出発する。
13日に大分県でのライブを終えた後、打ち上げに参加してその足で夜中の温泉街を疾走し、船に乗り込みながら明日の富士山登山計画を反芻する。

「30才までに富士山登りたいなぁ~。」

某ライブハウススタッフや某ミュージシャンと鍋をつついていた時に誰かが発した言葉だ。
僕はどう頑張ってみても時すでに30歳なのだが、霊峰富士には確かに興味がある。
生きているうちに日本一高い山には登るべきだという変な義務感にも駆られて、富士登山計画は始まった。

始まったといっても、実際には「7月15日16日に登る」という事しか決めてなくて、僕は前々日に大分県でライブ、他にも直前に沖縄行ってるヤツや前日に北海道で仕事してるヤツなんかもいた。

「俺もうめんどくさいから普段着普段靴でええわ!だって元ボーイスカウトだし!」

余裕綽々(しゃくしゃく)の僕は何を隠そう、20年も前に氷ノ山(1500m程度の兵庫県の山)に登ったことがあるだけで、ボーイスカウトではもやい結びの一つも出来ない駄目っぷりだった。

6月7月と、ライブ会場でバンドマンなどに「富士山登るねん~。」などと吹いていたら、段々方々から電話がかかってくるようになる。

「富士山なめんな!」

「5人中2人が高山病でギブアップした」

「悪天候で死ぬ思いだった!」

ちょっとだけ不安になる。
インターネットで富士関係のHPを見ると、富士山には沢山の登山口があることを知る。
頂上は氷点下まで冷え込むことを知る。
高山病にかかってリタイヤする人がいることを知る。
つまり自分が何も知らなかったことを知る。
7月上旬、カレーパーティを兼ねて富士山ミーティングを行うも、登山メンバーである某今村が作ったひき肉のカレーが美味しくて、カレーは煮られど富士山の話は一行に煮詰まらず。

あれ、これ、ちょっとヤバイ。とかなり不安に駆られる。
水漏れするアディダスのスタンスミスで登るつもりだったけど、無理そう。
「トレッキングシューズだけは絶対買っておけ!」
と某バンドマンに薦められて、大分県の打ち上げでで神戸の若手バンドLonely↑Dがはしゃいでいる間も気が気じゃなくなる。でもドラムの某が持っている滑らない話はやっぱりすべり知らずだった。

そして13日、大分でライブ直後に夜走りで神戸に帰りバンドメンバーと解散した後、慌てて登山メンバーとトレッキングシューズを買いに行く。

14日 12:00

店員「富士山ですか…いつ頃のぼられますか?」

僕ら「明日です。」

なんか店員にちょっと説教された。
もっと前に買ってはいて慣らすのが常識だとか、いきなり履いたら靴ずれ絶対起きるとか。
くそ、なんで店の中でロッククライマーみたいな格好してるやつに説教されないといけないんだ!と憤りつつ、直前の大分とんぼ返りツアーで24時間以上履きっぱなしドラム踏みまくりアクセル踏みっぱなしの熟成靴下で試着してやる。

14日 14:00

帰宅。前もった準備がまるで出来ない僕、慌てて登山の準備を始める。
登山口の選択、山小屋仮眠の予約、どれもギリギリで間に合う。
タイムスケジュールと費用を考える。
朝7時に三宮集合して~富士山富士宮口新五合目に到着を6時間と考えて~…ガス代が…
旅は予定を立てているときが一番楽しい。
そうして完成したタイムスケジュールを、登山メンバーにメールで送信する。
「富士山通信」
などとタイトルを付けて送っている辺り、まだ余裕を感じる。
その後youtubeで丸大ハンバーグの昔のCMなどを見て笑っていたら、どんどん時間が無くなっていった。

14日 23:00

準備がまったくはかどっていない。
親父が、探検隊みたいなヘッドランプを持って帰ってきてくれた。
カバンにアイテムを詰めだす。
お菓子1キロ超はやりすぎたと今でも反省している。
午前1時半、就寝。

15日 05:00

起床。連日の睡眠時間が平均4時間を割っている事にびびる。
睡眠不足はHP三割減だそうだ。
富士山では風呂に入れない(高度が高いところでは水など貴重品、山小屋のバイトは10日風呂に入らないのは普通らしい)ので、念入りにシャワーを浴びて、美しさを増す。

15日 07:00

三宮集合のはずが、予定時刻を過ぎても誰も現れない。
まさか最年長者である自分がそういうイジメに会うはずないよね…?と不安になりだした頃に、メンバーと車が到着。無事出発。

15日 07:00~14:00

車ではしゃぐ。
何故これから始まる登山に向けて体力を温存できないのか、今考えても自分を殴ってやりたい。

15日 14:30

富士山の南側に在る登山口、富士宮口新五合に到着。
富士山はふもとから1合、2合~頂上の10合まであり、五合目までは車で登る事が出来る。
富士宮新五合は2400m。
富士の頂上が3776mだから、楽勝じゃん!と思っていた時期が、僕にもありました。

15日 15:00

検証用に持ってきたスナック菓子の袋がパンパンに膨れているのに感動しながら、登山開始。

同じ時間に登山を開始したおじさんグループに、お、同じ宿だね!一緒に頑張ろう的な言葉をもらって、入山。

15日 15:00~18:00

(というか雲)でかなり視界が悪いが、順調に登山。
ずっとふざけ続けている姿を他メンバーに写メ撮られてて、後で見て恥ずかしくなる。
肝心の自分の写メは、

高山植物ばっかりで、何しに来たのか分からない。

この段階ではみんな結構元気。
結構なスローペースで登っていたためか、予定時刻より遅れ気味。
7合目辺りで先ほどのおじさんグループの一人に

「若いのにだらしないぞ!ほれほれ!」

とからかわれる。

15日 18:00~19:30

暗くなりだした頃、雲の上に出る。

雲海の上に浮かぶ月を見て、テンションが上がる。

8合目の山小屋で、先ほどのおじさんグループが何か相談している。
おじさんグループは6人ほどだったのだが、どうやら半数が高山病にかかったらしい。
先ほど檄を飛ばしていたおじさんも顔面蒼白になりながら、8合目の宿に消えていった。

みんなが疲れてテンションが下がりきった頃に、富士は新しい顔を見せてくれる。
太陽が沈む頃、雪渓が見えた。
9合目に待つ山小屋まで、もう少し。
ずっとふざけ続けているのを、メンバーに咎められる。
ふん、お前らとは基礎体力が違うんだよ!

15日 20:00

9合目にある「万年雪山荘」に到着。
実は登山ペースが結構遅く、到着予定時刻より大幅に遅れてのチェックインだったが、晩御飯を作ってくれた。(山小屋はご来光を見るために夜中に出発する人が多いので、午後8時には消灯。)
インターネットなどでよく「山小屋は接客悪い」とか書いているのを見るが、多分全ての資源が貴重な山の上で無駄を極力省いている結果が、そっけなく見えるだけなんだと思う。
富士山はお湯を沸かす温度「沸点」が低いので、料理も普通に出来ない。
水も貴重品なので、トイレもバイオトイレ(環境庁が2億円かけて作った!)などが使用されており、有料(200円程度)。お風呂なんてもってのほか。とあるHPでは、風呂に入れない山小屋スタッフが大雨で頭を洗っていたと書いてあった。
確かに貴重なのは分かるが、7合目でポカリスウェットが500ml500円で、地上ではそれより高価な某ゼリーが300円なのは、何かおかしい気がした。

15日 21:00

自分の身長より狭い寝室にて、就寝。