夜中3時、車から降りて沢山の荷物を抱え、見慣れたドアの前に立つ。
数日使わなかったためにカバンの奥に追いやられてしまった鍵を探していると、ドアの向こうからこれまた聞きなれた振動、音が聞こえる。
それは容易に動物が体を震わして立つ音と推測され、僕は「それ」が飛び出さないように注意深くドアノブをまわす。
ドアを開けるが早いか千切れんばかりに尻尾を振り、数日振りに疲れた顔を見せる僕に甘えてくる犬を見ながら、あくまでしょうがなくだが、全身を撫でてやる。犬を飼っていてうれしい時はこの時くらいのものだ。
「目やになんか付けやがって!しょうがねぇな、こいつ!」
下駄箱の前で一通り撫でてやると彼の下半身が怒張しているのに気づく。
「まさか…お前…俺のことを…!?」
話は下で果てる(雑談などは大体最後にシモネタになってしまうという意味)とはよく言ったものですが。
え~こんばんわ、広島のライブも終了し、いったん神戸に戻ってきましたやっちんです。
相変わらず自分の感覚と周囲の感想にギャップがあるのが悩みの種です。
自分が「綺麗な音を出せてるなぁ、上手に叩けてるなぁ」と思っている時は大体「こじんまりしている」とか「機械みたい」とこき下ろされ、ライブ中にスティックが落ちたりマイクが落ちたりペダルのビーターが落ちたり(落としてばっかりかい)して、半ばヤケクソで吠えながら叩いたドラムは「かっこ良かった!」と言われる。
生楽器を扱っている以上、感情を込めた演奏、それが自分の表現に繋がる訳ですから大事なのは当り前なのですが、いまだに感情と技術のバランスコントロールが上手く出来ません。
まだまだプロには遠いなぁ。
(ヤケクソで叩いている時点でドラマー失格なのではないか)
つうわけでひとまず中国地方でのライブは終了、次は関東に移ります。
見に来てくれた皆さん、本当にありがとうございました。
「地方だとやっちんは優しい」みたいな意見も頂きましたが、別にそういうわけじゃないですよ!ライブのスケジュールがシビアな時は機材関係が忙しくてテンパっているだけですよ。(左利き最悪)
そして僕はいつでも優しいですよ、だからこの胸に飛び込んでおいで。
(8×4済みだよ)