誰かさんの日記に震災のことが書いてあった。
僕はと言えば相変わらず今年もテレビで特集されるまで忘れていた。
そしたらその晩、まぁ毎年なんだが、今年もばあちゃんが夢に出てきた。
と言うのも、僕はかなりのおばあちゃんっ子で、そのばあちゃんが震災で亡くなったのは二日後、つまり僕にとって震災の辛さは19日から始まる。
その一部始終を書くと、それこそ長編ノンフィクション小説が出来上がり、何か賞をとってしまうのでまたの機会にするが、今はもう震災の悲しみは無い。
この震災で得たのは
「いつか必ずまた突然に来る別れのために、今、愛する人たちを限りなく愛せ」
だ。
僕はいまだおばあちゃんを愛しているし家族も友人も愛している。
男が「愛している」なんて口にして良いのはこんな時だけであるべきだ。
ねえママーかっこいいズボン買ったらお金なくなっちゃったー愛してるから一万え