こんにちは、2日に神戸を発ってから、移動距離が2000キロを超えています。やっちんです。
ワタナベ某というバンドのツアーにさらわれて4日目、半OFFのような形で南三陸市に行きました。
仙台から南三陸市まで2時間半くらいだったかな?
渋滞が無ければもう少し早かったかも。
到着してまず目にしたのは「な~んもない」、元、街。
ワタナベ某のメンバーは何度となく来ているようで、最初は山ほどあった瓦礫が無くなり、家の基礎も無くなり、何にもなくなってしまった。
復興への第一歩なのだろうが侘しい景色だ、とのこと。
何度もテレビで放送されたあの「防災センター」もテレビのまま変わらず骨組みと看板だけが立っている。
いまだ沢山の悲劇の爪痕が残る決して大きいとは言えない街を一周して、仮設商店街「南三陸さんさん商店街」へ。
震災から2年、平日の仮設商店街は人もまばら。
メンバー曰く、「前にはなかった駅が出来ている!」だそうです。
でも線路はない…。
中の駅員のお姉さん(美人)に聞くと、このJR志津川駅はバスの駅として新しく建てられたものだそうです。
未来っぽいデザインの側面にはソーラーパネルが!
イカス!
商店街広場には子供たちが書いた沢山の大漁旗が!
さて、海の街にやってきたら男が食うものはただ一つ、
海鮮丼だ!
最近出店された「弁慶」さんの「海鮮丼・月」、2000円!!
現在同行してるこのワタナベ某というバンドはスケジュールこそ殺人的、もう一回言っておこう、スケジュールは殺人的、ですが、結構な確率で食事が支給される良心的なバンド。
ただ、ここでの食事はTP(てめえでペイ)して街に金を落とせとのお達し。
払うがな!全力で2000円!買うがな!お土産も!
届けこの2000円、現地を潤せ!
(少額なのにたいそう)
まぁ写真を見てもらえればわかると思いますが、味と量からすると、全然安い。
もうそのまんましょうゆ無しで味わってしまうほど甘い魚介類!
Yeah!腹いっぱい!
その後、商店街の「マルセン食品」の方に色んな貴重なお話を聞く機会がありました。
復興費があっても人が来ない、瓦礫処理の仕事の給与が良ければ、地元の水産業をする人がいなくなる、漁業は保護されているけど二次、三次の水産加工は保護が薄いから、給与が上げられない…。
震災から2年、僕自身も記憶が風化しそうになっていたところに生の声はこたえました。
僕らが住む神戸の震災の時は、150万人都市というポジションや交通の要所でもあったため奇跡的スピードで復興を遂げたけど、東北はまだまだ復興していません。
先日報道されていた詐欺NPOの義捐金横領や相変わらずの汚職など、どんどん出てくる「ひずみ」も忘れず注視しておかないといけませんね。
そうそう、こちらで販売されている「蒲鉾コロッケ」、激烈うま!
揚げたてはさらにうま!行く機会があれば食べてみてください!
さてさて、今回はワタナベ某に「この日は俺たちが会いにに行きたい人がいるだけやから、やっちんはオフでもええよ?」と言われていたのをノリでついていった形で訪れた南三陸さんさん商店街ですが、色々考えるいい機会になりました。
歩みはゆっくりですが、今はバスで営業している地元スーパーマーケットも店舗予定地が決まっておりました。
その速度を少しでも早めるお手伝いをしたいですね。
ちなみにワタナベ某は、またこの東北を盛り上げる方法を模索しているようですよ!
応援よろしくどうぞ!
(移動銀行)