Moral Hazard!!

ドラマーが音楽やホームページやガラクタを作るよ。

~僕は一人で真実なんて背負いきれない~

No Comment 駄日記

初めてチベットの実情を知ったのは、大学生のころでした。

当時大人気だったメロコアバンド「ハイスタンダード」のギタリスト、横山健がフジロックフェスのステージにチベットのアーティストNawang Khachong氏を招いて一緒に演奏してました。
当時アホみたいにモッシュ&ダイブで飛び回っていた僕はなんのことやら全く分からず、氏が一生懸命何かを伝えようとしていること、セッションの最後に会場の全員で「チベタン・フリー!」と叫んだことから、あぁ、チベットは自由を求めているんだな、とアホながらになんとなく分かりました。

そして9年後の現在。様々な情報がインターネットを飛び交う一方、中国では激しい情報規制、日本のテレビでは淡々とした論調でちょっとニュースに流れているだけという異常な光景を目の当たりにしています。

怖いですか?何が?
遠い国で知らない人たちが口に出すのもはばかる様な悲惨な目にあっている「かもしれない」ことですか?それを隠蔽している「かもしれない」行政機関、報道機関ですか?
それとも、「真実が分からない」ことですか?

推測憶測を口にするほど怖いものはありません。
そしてインターネットという個人が世界に情報を発信できるツールは、同時に不透明な世界を敵に回すことにもなりえ、そうなった場合の被害は容易に想像できるものではありません。

僕だってこんな個人情報駄々漏れのブログで、「どうしろ!」と声高く叫ぶ事なんて出来ません。
僕個人が攻撃されるならいざしらず、普段から迷惑をかけまくっている周囲にまで被害が及ぶ事を考えると、迂闊なことは言えません。

でもエスニック・クレンジング(民族浄化、外国のみならず、日本でも「洗除」という言葉を使ってアイヌを追いやった歴史があります)の背景、何故弾圧され、虐殺されるのか?そして何故それが情報として流れないのか?そして世界で今何が起こっているのか、少なくとも正しく知っておく必要があります。

TVなどではやたらと悪事で槍玉に挙げられがちな、「インターネット」
この玉石混交の新しい武器が無ければ、僕らは真実を知ることすら出来なかったかもしれない。
そりゃそうでしょう。TVからしたらこんなに力を秘めた恐ろしい諸刃の剣にのさばられたら、TVの将来が無い。が、それを怖がるあまり、TVの信用は失墜してしまいました。

もはや捏造はまかり通らない。

安全は平和と同義ではありません。
すぐ隣の国で起こっている出来事です。
知らなかったでは絶対に済ませられないのですから。