数少ない日々の楽しみである銭湯に行ったところ、脱衣所でしょぼくれたおっさんが服を脱いでたんですけど、その(息子が中学生になって反抗期に差し掛かって口を利いてくれないのが目下の悩みっぽい)おっさん、すげぇかっこいいパンツはいてるんですよ。
どんなパンツかといえば、お洒落服屋さんで見かけるアンダーウェアコーナーに並んでいるすげえマッチョな外人がモデルで履きこなしているのがパッケージになっているような一枚何千円もするようなパンツ。
それをその(家に帰ると主婦という名の醜い肉塊がテレビの前で横になってて「お帰り」の一言も無いことに腹を立てながらそれでも文句が言えず黙って靴を脱ぐような)おっさんがはいてるんです。
もちろんその(小遣いカットのせいで唯一の楽しみである呑みにもいけず家で第何種か分からないような「その他の雑酒」をあおりながらの風呂上りも、帰ってきた娘がぶつけてくる汚物を見るような視線にしょんぼりするような)おっさんの体型は誉められたようなものではないんですが、それでもそのかっこいいパンツをはいているとなんだか2割り増しぐらいでしゅっとして見える。
それを見て僕も一枚くらい勝負パンツとしてかっこいいパンツを持ってても良いんじゃないかと思った。
あと、おっさん頑張れって思った。
(こんばんわ、やっちんでした。)