昼ご飯を食べに、ラワイビーチの港まで歩く。
プーケットのコンビニはほとんどがセブンイレブン、かファミリーマート。
物価は大体日本の半分ほど。
日本企業が製造するお菓子なども沢山あるが、味付けは現地仕様で大体甘辛くなっている。
特に緑茶はほとんど砂糖入り。気づかずに飲んだら吐く。
水道水は現地人でも飲めないのでミネラルウォーターは必須。ミネラルウォーターを満載して走っているトラックを良く見かける。
手に取ったお菓子はグリコが作ったチーズスナックで、日本円で60円ほど、味はまぁ悪くない。
現地のお菓子では意味の分からない日本語が書かれている事が結構ある。
おそらく日本で何でも英語で書かれているものをかっこいいと思うのと同様に、あまり分からず日本語を入れているのだろう。
余談ではあるが、以前大学の後輩でガーリックボーイズという日本のインディーバンドのファンの女の子が、アメリカにホームステイしに行った時に来ていたガーリックボーイズシャツを指差されて
「Oh! Garlic boys!」
と笑われたそうだ。
僕も外人が日本語で
「にんにく少年」
と書かれたTシャツを見たら吹く。
言葉って、難しい。
さて、在タイアメリカ(?)人は当然だが、プーケットの人々もコーラが好きなようで、食堂などで「ペプシ」と注文する姿を良く見る。
トムヤンクンみたいな辛いものを食べてクソ甘い炭酸で流すなんてどういう神経しているんだ!と思うが、現地ではそれが普通のようだ。
ラワイビーチの港を一回りした後、白人がたむろする食堂にはいる。
メニューを持って来てくれた優しそうなおばさんに、
「シュリンプ!プロウン!クン!グン?」
ととにかくエビが食べたい事を伝え、ロブスターを指差すと、身振り手振りで
「前の港で買って来てくれたら料理するよ!」
と言っている事が分かる。
電卓を見せてロブスターはいくらか訪ねると、向かいの港に行って帰って来て、
「1500バーツ。」
とタイプする。
日本円で5000円近い。
そらねーだろ!と笑うと次はもう港にも行かず
「1300バーツ」
「1000バーツ」
と値下げしてくる。
えー、値段は貴方次第ですやん・・・。
テンションが下がってロブスターはあきらめる。
あれはザリガニだ、エビではない。と自分を慰める。
だって、初日のビュッフェでは、1000バーツで高級食材であるセミエビ(見た目は悪いが味は伊勢エビに匹敵する)食べ放題だったし・・・。
ともあれ、現実的な値段の食べ物を探してみると、タイ風チャーハン
「カーオパット」
が50バーツ。(150円)
何だこの違いは。
隣のテーブルで外人がアホみたいに購入した魚を持ち込む横で、カーオパットを注文する。
びっくりするくらい美味。150円!
エビも沢山入っているが、こちらは少々生臭かった。
それでもまた来たいと思うくらい美味しかった。
そういえば、プーケットには犬が多い。
道端で、街中で、この食堂の中でもあちこちで色んな種類の雑種(この言い方はおかしいかな)がウロウロしてたり、寝そべってたりする。
季候が暑いせいか、基本的に(キン○マまで)ダラーンとしていて、あまり通りすがりの人に懐かない。
懐かないというよりは、距離感を大事にしているというか、あまり近づいたら犬から離れていく。そしてあまり吼えない。
タイの人もあまり構わない。
あと、基本、汚い。
白人が飼っている犬はどれもきちんとした種類で、カットも綺麗。
ちなみに猫はほとんど日本と変わらない。
さて、食後ぶらぶらしていると、インドっぽい人が何か生地を焼いている屋台を見つける。
「Tea Pot」
と書かれているが、クレープ屋さんのようだ。
現地の人が買うのを見ていると、厳ついインド風のおっさんが親指を立てて
「Very Good!」
としかめっ面のまま言う。
それが面白くて思わず注文してしまう。
完成したのは、クレープ生地にバターとバナナは入ったものにコンデンスミルクと砂糖をまぶしたもの。
バターがくどいが、とんでもなく強い日差しに疲れ気味の僕にはちょうど良かった。
近くのベンチに乗っかるイグアナの写真を撮りながら、元来た道を引き返す。
すれ違った観光バスの側面が、世界をごちゃまぜに。
国民はみんな王様大好き。
普通の家の中にも王様の肖像がや写真にお供え物がしてある。
国旗もあちこちに。
服屋なのだが、店の名がおかしい。
これが「watermelon」だったら日本人はおかしいと思わないのもおかしい・・・?
外は暑いし、タイ人みんな昼寝してるので、僕も宿に帰った。