Moral Hazard!!

ドラマーが音楽やホームページやガラクタを作るよ。

本当に会ったダサい話

No Comment 駄日記

こんばんわ、やっちん改め鯛子です。(源氏名・タイコ)

昨日の日記に対するBBSの書き込みで、
「やっちんは英語が苦手なんですか?」
という指摘が。

ばばば馬鹿いってんじゃないよ!
俺にとっては第二外国語だっての!
(第一外国語、関東弁。)

つうかあくまでも標準語といわずに関東弁とか言っているところに関西人の悲しさを感じたりもしますが。

えっとね、ひとつ思い出しました。
高校生のとき、人命救助をしたことがあるんですよ。
(表彰されたぜ!)

高校2年生くらいのとき、地元の地下鉄のホームを友人と歩いていました。
僕の前には同じ高校の生徒が一人歩いていました。

僕は友人との話に夢中で盛り上がっていたのですが、ふと前を見るとさっきまでいた高校生がいない。

あれ?遮蔽物なんてないのに、物凄くマッハでどこかへ消えたのかな?
と思って回りを見渡すと、

線路に落ちてた。

なんか線路に落ちて痙攣してるの。
上からいちおう声をかけたんだけど、全然反応が無い。
このまま電車が来たら人生でもなかなかレアな体験ができちゃうなぁ…。

というわけで、あんまり物事を考えずに、僕は地下鉄のホームに下ります。
(地下鉄の線路には電流が走っているからまねしちゃ駄目だよ!)

その落ちた同じ学校の生徒は、なんか痙攣して線路にまたがって倒れているため、電車が来たらマッハスプラッタです。

時刻表によるとあと1分で電車が来てしまうので、しかたなしに僕は倒れている彼を持ち上げます。
まぁ分かると思うけど、地下鉄のホームってのは線路からは自分の首の高さくらいまであります。
一人の人間を自分の首の上まで持ち上げるのはかなり至難の業、
苦戦している僕を見かねて上から引き上げてくれる同じ学校の軟式野球部員

なんとか電車が来る前にその子をホームに引き上げたのですが、向かいのホームに電車が来ている。
僕はそれに乗らなくてはならない。

というわけで、走ってきた駅員さんにその子をまかせてすぐに僕は立ち去ります。
うん、なんかちょっとかっこいいじゃない。俺。

そして電車が動き出したのですが、窓から見るホームでは、下町のオバハン丸出しの人が僕を指差して駅員さんと話している。
なんか嫌な予感がしたんだけど、電車はもう動き出していた。

~次の日~

僕は相変わらず新しいロールプレイングゲームに夢中で学校を遅刻したのだけれど、席に着いたらなんだか物凄い勢いでよそのクラスの担任であり、僕らのクラスの英語の教師でもある教師Tが走ってきた。

「やっちん~、ちょっと。」

といきなり呼び出されて、僕はうろたえる。
出席日数がそろそろ限界か?
それとも英語が赤点だったのか…?
後ろめたいことばかり思い当たる僕に教師Tは言う。

教師T「お前、昨日地下鉄でうちのクラスの子を線路に突き落としたりはしてないよな?むしろ逆やな?」

まさにウォーターインマイスリーピングイヤー。(無理した)
まさかそんな風になっていたとは。

僕「僕は倒れていた子を引き上げただけです。」

なんでも昨日車窓から見たオバハンが、僕がその子を突き落としたと勘違いして駅員に伝えたらしい。
まぁ昨日の時点でそれは嫌な予感として知らされていたし、なによりも普段あまり好意的に思っていない教師Tが僕のことを信頼している風に問いかけてくれたのがうれしかった。

教師T「そうか、やっぱりな。でも万が一を考えて心配したよ。」

それで問題は解決したわけだが、ひとつ疑問が残る。
倒れた生徒に事件の詳細を聞けなかったのだろうか?

僕「あの子は大丈夫なんですか?」

教師T「実はそれなのだが、彼は中国人でな。日本語がうまく喋れない。
昨日もなぜ落ちたかをうまく説明できないし、記憶があやふやだと言うんだ。」

まぁ痙攣していたくらいだから記憶が混乱していたのかもしれないのだけれども、問題は僕の通っている高校が日本語も喋れない子が合格してしまうという事実だ。

そう、僕が通っていた学校は賢くない。むしろ…。

教師T「とにかくうちのクラスの子を救ってくれてありがとう!今学期のお前の英語の成績を5にしておくよ!

…そんなことを生徒に公言して良いのか…?と日本の教育の現状にはなはだ疑問は残るが、私学の教師なんてこんなもんである。
僕は素直に英語の成績が上がるのを心待ちにしていた。

そしてその学期の終わり。
最後の授業で成績表を渡されるときに僕はときめいていた。
普段まじめに勉強しない、出席日数は留年ぎりぎり、でも今回は違うんだ。
高校生になってはじめてのがつく!

教師T「あ、やっちん、ごめんな。なんかお前の成績が悪すぎてどうがんばっても4にしかならなかったわ。」

適当な私学の教師がどんなにいじくろうとも5に出来なかった成績。
元の成績は一体なんだったんだ。

あまりの自分の馬鹿さにショックを受けて自分の机に帰る途中で、友人が僕に耳打ちする。

「そういえばあの一緒に助けた軟式野球のやつな、噂ではあいつホモで後輩に○○○…」

素敵な追い討ちに僕は大学進学を決意した。

…てなわけで、だいぶ話はそれましたが、僕は英語が苦手です。
数学も高校生の間赤点しか取ったことがありません。(話ながっ!)

つうわけであと数時間後にはまた東京は原宿に旅立ちます。
今日の原宿、京セラビルのアコースティックライブで会いましょう。

(詳しくはこちら。)

後日談・その助けた中国人からお礼に高級ウーロン茶葉をもらいました。
そんなベタベタな。