Moral Hazard!!

ドラマーが音楽やホームページやガラクタを作るよ。

タイ、香港旅行記 〜2日目その2〜

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島で祖父を弔ってからホテルに帰り、夕方からはプーケットで一番盛り上がっているビーチ、パトンビーチに行く事にした。

ホテルは基本的にリゾートなのでアクセスが悪い。
どこへ行くにも基本タクシーを呼ばないといけない。

タクシー料金は場所にもよるが基本1人片道300バーツくらい。
1バーツが3.3円程度なので、結構高い。
もちろんこれは観光客用なので、町中に走るバスなんてどこまで乗っても10バーツだったり、ヌードルやチャーハンが25〜50バーツだったりする。
町中を走るトゥクトゥクと呼ばれる軽トラックを改造したタクシーは交渉制で、最初はタクシーより高い値段を吹っかけてくる。
タクシーに限らないが、何でも最初は高く言い、こちらが首を振ると値引きが始まる。
慣れればそう不快でもないが、やっぱり面倒くさい。結局滞在中はトゥクトゥクには乗らなかった。

トゥクトゥク。(プーケットのはほとんど4輪の「シーロー」と言われるもののようだ)
アジアのどこの国でも言えることだが、商売人の前では絶対に支払い以前にお金を見せてはいけない。

さて、タクシーでパトンビーチまでは30分程度。
夕方だったので通りがかったカロンビーチでアンダマン海に沈む夕日ががとても奇麗で騒いでいたらタクシーの運転手が車を止めて
「写真撮って来たら?」
と言ってくれた。
勿論親切で言ってくれているのだが、なんとなく置いて行かれたら困るので、ダッシュでビーチに行って写真を撮って来た。

以前行ったベトナムでは若干不愉快な思いをした事があったのでかなり警戒していたが、タイの中でもプーケットはさらに安全な方らしい。道中の山の上にそびえ立つ大きな仏像を見ながら、

「ビッグ仏陀!」

「Oh Big Buddha!」

など運転手とやりとりしているうちに、ビーチに着いた。
帰りの迎え時刻と場所を聞いて運転手と別れ、街へ繰り出した。

パトンビーチはとても賑わっていた。

街には白人がとても沢山いて、でかいバイクの音や高級外車などが走って来たらまず不良外人だった。
パトンに住む人たちにもそれが当たり前で、とにかく派手な看板と大量のバイクと車が街を埋め尽くしていた。
タイ人はピックアップトラックが好きらしく、トヨタのハイラックスサーフが大量に走っていた。
バイクの数はベトナムには及ばないものの、大量のバイクはほとんどが日本メーカーのバイク、アジア仕様のスポーティなスクーターだった。

看板には「TAUNAMI」の文字。
(津波は世界共通で津tsunami。tidal waveは潮汐波の事を指し、地震とは違うらしい。どうなるリヴァイアサン!)

ムエタイのポスター。
街にはムエタイの試合の宣伝カーがずっと走っており、
「バン!バン!」
と何かを叩く大きな音に振り返ると、年端も行かない子供(おそらく前座の戦士)が二人、宣伝カーの上でミット打ちをやっている。
(完全にやらされている感が出てやけくそのミット打ちだが)

店は土産物屋とマッサージ屋、バーとホテルとレジャー案内所が沢山。
あと何故か歯医者も多かった。

土産物屋は客と見るや
「ハロー、ニーハオ、コンニチワ、アニョハセヨー、安いよー、ヤマモトヤマー」
とやたらめっぽうに声をかけて来る。
なんで挨拶に山本山が混じってるんだよ、誰が教えたんだよ、と思わず突っ込んでしまうのも相手の策か。

マッサージ屋はどの店も同じように店先にセクシーな格好のお姉ちゃんを沢山並べ、お姉ちゃんたちは気だるそうに
「コニチワー、マサーシー、マサーシキモチーネー」
と声をかけて来る。濁音が苦手なようだ。

バーはたまにライブ演奏がある店などもあるが、基本的にはなんかロックみたいな音楽がかかっている。
店の看板に堂々と
「Metallica」「AC/DC」
とか書かれているのを見ると清々しい。
どこの店も厳つい白人の兄ちゃんと、となりに現地のお姉ちゃんがセットでついている。
タイは買春のメッカでもあるので、ここから夜の闇に消えて行くのだろう。
僕は身ぐるみはがされそうで怖いので、止めておいた。

一通り回ってマクドナルドでマックフルーリーを買った(可愛い女店員さんにつられて)あと、晩ご飯を食べに屋台へ向かう。
屋台に入るなりたくさんの客引きが
「オニーさん、ウチは安いね、美味しい!」
など様々な日本語で声をかけて来る。
が、首を振っても嫌な顔はせず、「マタネ」とあくまで気さくなので、不愉快ではない。
1人凄いオカマが客引きしてて危うくつられそうになったが思いとどまり、当初予定していた店に入る。

このビーチにはオカマが多い。(タイはオカマやニューハーフが多い。)
もうほんと、コントに出て来るようなオカマが普通に歩いている。
完全に男のルックスなのに化粧をしてオカマ言葉(オカマタイ言葉)を話している人や、ニューハーフショーの呼び込みをやっているショーの衣装に身を包んだオカマなど、様々。
このビーチに来る途中にも運転手に
「ニューハーフショーは見るかい?」
と聞かれた。
逆に「ニューハーフは好き?」と聞き返すと、彼は笑って首を振った。

屋台は安くて美味い。
今まで行ったアジアでは不味い思いも沢山して来たが、タイ飯はとても安くて美味しい。
(バリ、シンガポール、マレーシアは不味かった。ベトナムは超美味かった。台湾は結構美味かった)
特にエビが好きな僕は、エビ料理の豊富なタイは合っていたようで、
「トートマンクン!」
「トムヤンクン!」
「もういっちょトートマンクン!(エビはタイ語でクン)
と、ひたすた平らげた。
お腹いっぱい食べても150バーツほど(日本円で500円弱)だった。
ちなみに前日リゾートホテルで食べたビュッフェは1000バーツ強。

その代わり店員はお喋りばっかりで、たまに静かだな?と思えばテレビを見てるし、街はうるさいし、衛生面はやっぱり劣るし、食事中物売りは来るし(上の写真右側は物売りがガイジン観光客に帽子やおもちゃを売っている)、旅行者は疲れがたまってお腹を壊す人も多いようだ。
屋台のトイレは有料(5バーツ、15円ほど)で、トイレ番のおばちゃんは入り口でガムやライターを売っていた。たくましい。

食べ終わったら、大通りを散策。
白人家族がとても多く、可愛い白人の小学生くらいの女の子がアダルトショップで
「男性自身部分に象が縫い付けられたパンツ」
を指差して何か言っていたが、白人家庭はそういうのにおおらかなのか・・・?

いやその前に大通りにアダルトショップが商品並べるなよ!
つうかSONYの店の前でSONYの偽物ヘッドホンを陳列するなよ!
マッサージ?いりません!これで何店舗目なんだよ!
目の前にきて胸を隠すくらいなら最初からセクシーな格好するなよ!
ニューハーフショー?行きません!写真?撮りません!結構です!
偽DVD?買わない!偽ゲーム機?買わない!偽ブランド服?買わない!

なんだか突っ込みどころが多すぎて、真面目な日本人は疲れました。

ホテルに帰ってロビーでネットしていると、いつも同じ所にしっぽが切れたヤモリがいるので、「しっぽ」と名付けて、帰って寝る。

タイ、香港旅行記 〜2日目〜

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タイはプーケットにて目覚める。

hotel

前日晩ご飯を食べてからほとんど記憶が無いくらい早く就寝したので、早起きする事が出来た。

朝食はホテルにてビュッフェ。
結構良いホテルだったので(祖父のオプション代金を使って)基本的にはどれも美味しかったが、ただ一つ「スシ」だけはインディカ米を使った巻き寿司がびっくりするくらい不味かった。
食事中、見慣れない鳥が餌を求めてしょっちゅう飛んで来る。
ハエや蚊が大量に攻めて来る。
しかしそれらの襲来も気にならないほど、池に放たれている熱帯魚に夢中だった。

何を隠そう、僕はそこで出会った全ての魚が分かるほど、熱帯魚が好きである。
日本では熱帯魚屋さんでしか見られない魚たちが普通に泳いでいるのだ。(そしておそらく食卓に上っているのだ)
興奮しないはずが無い。

食事を終えると、ホテルが持つプライベートアイランドのビーチへ渡る。
勿論祖父の欠片を持って。

その島、ボン島はよく写真で見る南の島そのものだった。
南国の木が生い茂り、海はコバルトブルー、こんなものは沢山の人が何度も表現したろうから、割愛。

リゾートなのでやはり客のほとんどが白人。
タイは第二公用語が英語で、町中でも大きな英語学校が見られるくらい皆英語を話す。
年配のおばさんなどはたまに喋れない人もいるが、若い人はほとんど話すようだ。

問題は僕が英語を話せない事。

興奮のあまり海にマッハで飛び込んで泳ぎまくっていたら、砂浜の方から叫び声。

現地スタッフ「〜〜〜(何を言っているのか分からない)〜〜コーラール!サーンゴー!あしーしたー!ダメー!」

現地スタッフが叫ぶのを聞くと、どうやら珊瑚がある場所の上を泳いでは駄目だったらしい。
慌てて砂浜際まで戻る。
よく見たら看板に「珊瑚の上を泳いではいけない」とばっちり書いてあった。
興奮し過ぎてこんな基本的な事が分からなかったのか・・・情けないと反省しきり。
家に帰ったら珊瑚保護基金に寄付する事で許してもらおうと思う。

しかし、落ち着いて見回してみると島の周囲はほとんど珊瑚。
遠浅の海で泳いで良い場所がほとんど見つからない。
仕方が無いので砂浜際でぱちゃぱちゃやっていたのだが、ふと後ろを振り返るとびっくりするくらいの量のトロピカルフィッシュが僕のお尻に群がっている。
ちょ、そこからは何も出てないよ!
と驚くも、そのあまりの美しさと量に大興奮。
ビーチで寝そべる白人があきれるくらいのテンションでバチャバチャやっていた。

昼食はビーチのレストラン。
勿論聞き取れる英単語に食らいつきながら、酷い発音で注文。
しかし基本的にタイの人は、旅行者が言わんとしている事を汲み取ろうとしてくれる。
英語で身振り手振りやると応じてくれる。
タイ語で「サワッディーカーップ(こんにちわ)」と「コープンカーップ(ありがとう)」、「アロイ(美味しい)」、「マイペンライ(大丈夫さ、なんとかなるさ)」さえ覚えていれば笑顔を見せてくれるので、非常にコミュニケーションがとりやすかった。

昼ご飯を終えて、祖父を埋葬出来る場所を探す。

あまり目立った所でやるわけにもいかないので、奇麗な海が見渡せる岩場のそばに祖父を流し、手を合わせた。
ここからまた、世界へ旅立ってほしいなぁ・・・、でもたまには帰って来て家族を見守ってほしいなぁ・・・。
お盆はキュウリが馬でナスビが牛だっけ・・・?
など、遠くの船の汽笛が我に返らせるまでボケっと考えていた。

その後、ホテルへの迎えの船が来るまでヤドカリを捕まえたり、写真を撮ったり、奇麗な白人のお姉さんに目が釘付けになったりしていた。