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タイ、香港旅行記 ~5日目、香港へ~

No Comment 旅行記

プーケット最終日。

宿を出て近くのヌードル屋でフォーを食べる。
夕方の飛行機で香港に向かう。

プーケット国際空港で出発までの間、プリングルス「グリルドシュリンプ味」を食べる。
ここにいる間に完全にエビ中毒になったようだ。
しかし色がグロい。味は普通。

ではさらばプーケット!と香港へ飛び立つ。

今回は日本からプーケットへの直行便が無かったため、香港経由のフライト、そしてついでに香港で一日過ごして帰るというスケジュールになった。

飛行機が飛び立ち、機内サービスで食事が出される。
僕の隣にはアジア人なんだけど、目鼻立ちがはっきりしている女性が座っていて、その人越しにスチュワーデスから食べ物をもらったりしていた。
中国かな、それとも朝鮮かな・・・?
とりあえず英語でサンキューだなんだ言っていたのだが、彼女の奥に座っている男の動作がどうもおかしい。

晩御飯のフォークとスプーンでデザートのアイスクリームを切り刻むボケをしながら、こっち向いてずっとドヤ顔。

こちらがその仕草に気づいたからか、身の回りのものを使ってどんどんボケてくる。
うわ!めんどくさ!

とりあえずジェスチャーで突っ込むと、日本語が帰ってきた。

「イジメ!イジメ!」

意味が分からんが、少し日本語が喋れるらしく、片言の日本語と英語でのやり取りで、その女性と男は新婚旅行でプーケットに来ている韓国人と判明。
特に男(同年代っぽい)がノリノリで

「僕は軍人なんだ。位は軍曹。キャプテン・キムって呼んでくれ!」

とか言うので、敬礼で返しておいた。

僕が育った街、神戸は、在日外国人がとても多い。

なかでも韓国、中国、ベトナム人はとても多く、高校生の時は、同級生の中国人と喧嘩になっていきなり頭突きされた事もある。
逆に、下校途中に地下鉄の線路に落ちて痙攣している高校生を救助したら、近くにいたババアに「僕が突き落とした」と勘違いされた事もある。
後日その高校生が同じ高校に通っている事が判明して僕の疑いは晴れたが、彼は日本語がほとんど喋れなかったらしく、ババアに説明できなかったそうだ。
つうか、日本語喋れないのに通えるうちの高校、どうなってんだよ・・・。

まぁ正直、今までの出来事から、中国、韓国人にはあまり良い感情は持っていなかった。

しかしキャプテン・キムはとても気さくで、僕が今まで持っていた韓国人像とはかけ離れていた。
非常にユニークな男で、ずっとゴキゲンなドヤ顔で、僕に結婚式の写真を見せてくれたりした。
ウェディングドレスと、軍服だった。

「本物かい!」

一応日本語で突っ込んでおいた。

昔は自分の周りにいた外国人からしかその国の事を知る事が出来なかったが、今ではこうやって旅行したり、インターネットで現地の人とコミュニケーションがとれる。
日本のメディアではほんと、中共やばい!コンゴで虐殺!エスニッククレンジング!○○○!○○○!(よう書かん)
などの文字が躍り、日本の国旗が燃やされている画面が流れてたりもするが、それは事実の一側面であり、世界は驚くほどの多面体だという事は実際に外の風に触れないと分からない。

いつも僕の拙い英文を添削してくれる親切な中国の方も、自分たちが検閲によって得られない情報がある事を嘆いていた。

さて、話がそれたが、夜になって飛行機は香港に到着。
韓国への搭乗口が分からないキム夫妻に行き先を教えて、連絡先を交換して分かれる。

香港国際空港を出ると、あまりの都市っぷりに驚く。
神戸シティボーイである僕もさすがにたじろぐ。

さすがに人民服を着て語尾が「~ある」なんて中国人がいるとは思っていなかったが、それにしてもビルは高く、人は多く早くうるさい。
プーケットがすごくのんびりしたところだったから、余計に目が回りそうになった。

とりあえずタクシーを捕まえる。
タクシーは中国語で「的士」。(3×3 eyesでおなじみ)
外来語に漢字を当ててる。

地図を見せて行き先を告げると、運転手、舌打ちをしながら発進。
この時点で「あー微笑の国、タイに戻ってマッサージ受けたい」ポイントが100を超えたが、我慢する。

喧騒の中を爆走して、ホテルに到着。
チェックインしようとすると、いきなり宿代と別に、デポジット料金として300香港ドル請求される。
デポジットとは保証金。日本円に換算すると3000円。
つか、ホテルに泊まるのになんの保証金やねん。器物破損に盗難がデフォなのか?!

夜の香港を散策するべく、道を聞こうとフロントに地図を見せた途端に、
ホテルマン「NO!」
仕事しろよ!ボケ!

とりあえず散策は後にして部屋に入ると、まず水道が流れない。(特に安いホテルではない)
風呂桶、僕が入れないほど小さい。(浴槽に浸かる文化が無い)

あかん、この波は乗ってはいけない波だ!
香港のいい所見つけ隊!出発!

と、勢い良く繁華街のほうに出かけると、向こうで
「Fuck!Fuck!」
みたいな叫び声が聞こえる。
ん?ここ香港だぜ?と声のほうを振り向くと、

「ガシャーーン!」

ゴリラみたいな白人が、タクシーの窓ガラスをパンチで粉砕してた。

帰りたい!もう香港ご馳走様です!
明日の香港観光に不安以外抱けなかった。