Moral Hazard!!

ドラマーが音楽やホームページやガラクタを作るよ。

パリ&フランクフルト奇行紀行その7 ~ジャーマンジョーク炸裂~

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小さな乗り物も可愛い 構内はめちゃ広い
(フランクフルト駅構内。電車の他にも色んな乗り物が走ってた)

ドイツ到着。

TGVでの国境越えは、EU内なので車掌にチケットとパスポートを見せて終わり。

TGVとお別れ。 奥はドイツ鉄道(DB)の電車。 天井が高いので開放感。

お世話になったTGVとさんさようなら。

今回の旅でICEの虜になる。 古い電車も可愛いけどね!

ドイツが誇る高速鉄道、ICE(Intercity-Express)。

DBの列車はみな赤い。 DBの列車はみな赤い。

赤い電車はドイツ鉄道、DB。こんにちは。

こっちにはマシンガンもった軍人はいなかった 市内にはCommerzBankの黄色い看板がたくさんあった。

フランクフルト駅構内。ドイツ3大銀行の一つ、Commerzbankの看板がたくさんある。

とりあえずチェックインするべく、ホテルへ。

表通りから少しはずれたら、なんだかガラの悪い若者がたむろしている。
こ、これがネオナチか・・・?

僕が一人旅だったら全員ちぎっては投げちぎっては投げしてやるんだけどなー!
母親と一緒だからなー!
一緒だからなー!

びびりながらホテルのあるタウヌス通りへ。
うわ、なんかすっげぇ柄が悪い。

どうやらフランクフルト駅真正面の通りから一本左に入ったここは、風俗街のようである。
本当に通り一本だけの違いなのに、中央のカイザー通りは明るくカフェが並ぶのに比べ、でも一歩出たら「セックス」「ポルノ」「カジノ」などいかがわしい店が沢山、非常にガラが悪い。
そして食べ物がドネルケバブ屋とピザ屋ばかり。


(パッと見素敵な感じだが)


(夜はセックス、ポルノ、カジノの文字が並ぶタウヌス通り。)

滞在中毎晩、ダサめのジャーマンテクノっぽい音楽が流れて、マスターキートンに出てくる白人売春婦みたいなのが街角に立ち、ごつい白人と胡散臭いアラブ系が闊歩しているなかなかのカオスっぷりだった。

今回の旅行ではパリと違ってホテルのランクを上げていない。
ホテル自体は、インターネットが無線LAN無料でとても奇麗、朝食も美味しい、店員さんも感じ良いのだが、立地がマイナスでスタンダードホテルの位置づけだったのか、と理解。

「やばい!これはとりあえずドイツのイイトコ見つけ隊!」

とホテルを飛び出して観光名所「ゲーテ広場」の方へ。(隊員2名)

しばらく歩いていると、最初は最初はいかがわしかった通りも、音楽家たちの像が立ち並ぶ森をすぎたあたりからいい感じの緑あふれる都会に変わってきた。

パリと違って、質実剛健 フランクフルトは高層ビルが多い 森の奥で子供が遊んでいるところにカメラを構えるのは勇気がいる
(ヨーロッパっぽい建物と近代的なビル、そしていきなり森の公園。パリはほとんどビルが無かったから新鮮。)

ほっと胸をなで下ろしながら歩いていると、すれ違った背の高いドイツ人おじいさんが、いきなり踵を返してこっちに寄ってくる。
なんだ?!と構えると開口一番

「日本人ですか?」

と日本語で聞かれた。

慌ててYesと答えると、

「私日本語勉強してまーす。コレ、日本の新聞、(単語を指さしながら)この言葉、日本ではよく使いますかー?」

と聞いてきた。

75歳くらいのおじいさんが持っていた日本の新聞、指さされていた箇所を見ると、書かれていたのは

「生殺与奪」

えー!ドイツ人通行人、レベル高いな!
とりあえず意味を聞いているのかと思ったら、

「意味はワカリーマス!日常では使いますカー?」

意味分かるのか!すげぇな!
慌てて「普段はあまり使わないですね」と日本語で答えると、僕の肩を叩きながら

「ありがとうございます。なでしこジャパン、おめでとうございます!

日本びいきすぎる!
しかもとどめの一言が

じゃがいもドイツはダメでした!ハハハ」

とジャーマンジョーク炸裂!

いやホント、出来過ぎた話ですが一切の誇張はありません。
このおじいさん、日本人にあった時用に温めてたんだろうか・・・。
この方との遭遇で、一瞬にしてドイツへの警戒が解けてしまった。

さて、その後タウヌスアンラーゲ公園の方へ向かうと、子供たちが森の中で遊んでいる。

滑り台 旧オペラ座周辺 レゴコーナー

よく見るとレゴのコーナーやアイスクリーム屋さん、小さなバンジージャンプみたいなもの、絵かきコーナーやフェイスペインティングしてもらってる子供たちなど、移動遊園地の様相。

ここがゲーテ通り手前の「旧オペラ座」というところらしい。
さっきのいかがわしいポルノシティと数百メートルしか離れていないのに、いきなりキッズ天国なのにビビる。

旧オペラ座 移動遊園地 舞踏会とか行きたいわ
(建物は旧オペラ座。今でもパーティなどに使われるらしい。素敵!小さなメリーゴーランドみたいなのもあった。)

その後、ゲーテ通りや食い物横丁、デパートをウロウロ。母の土産物などを探す。

GUCCIとか並ぶ 裏路地 食い物横丁。カフェが多い。パリより椅子の間隔は広い
(高級ブランドが並ぶゲーテ通りと、カフェが並ぶ食い物横丁)

その先、ゲーテ広場やベルゼン通りには沢山の屋台が並び、DJブースではやっぱりジャーマンテクノみたいな音楽が鳴り、祭りっぽかった。
フランクフルトの屋台や、ポップコーン、パン、ビール、チーズなど、どれも美味しそうな屋台ばかり。
明日の昼はここで食べようと決意。

市場。すごく美味しそう。 母が夢中で覗いてた。
(ベルゼン通りの屋台市場。美味しそうな野菜やチーズ、沢山の種類のドイツパン、そしてソーセージ。)

更に進むとレーマー広場のあたりは古い教会がたくさんあり、近代ビルと組み合わさってなかなかのカオス。

この辺りは教会が多い。 どれがどれかわからなくなって迷子になる CommerzBankのビル。

ここまで回って、昼間電車で痛めた腰が尋常ならざる痛みを訴えてきたので、一度宿に帰ることにする。
腰がいたいのにパソコンと重い1眼レフを持ち歩いていたのでダメージが蓄積された模様。
とりあえずちょっと仮眠をとった後、カメラを置いて身軽になってまた散策。

夕方6時くらいにデパートをいくつか回る。
こちらは日が高いので、夕方と言っても昼の二時みたいな感覚。

フランスと同じく街や店ではほとんど音楽はなっていないが、ストリートミュージシャンは多い。

ギター弾き語りやレゲエユニット、一人スチールパンを演奏する黒人、アコーディオンを引くおじいさん、サックスソロ、フォルクローレ、色んなスタイルでみんな勝手に演奏している。

お洒落なお茶屋さんには南部鉄器や日本茶のコーナーあった。煎茶の道具も。

美人店員に声かけられて焦る。
(オシャレなお茶屋さん)

夜8時くらいになってようやく若干暗くなってきたので、晩ご飯を食べる事にする。

日が上ってる時間が長いと感覚がおかしくなる
(8時でこんなもん)

先ほどの食い物横丁(フレスガス)にある「ダス・ヴィルツハウス」という店に入る。
雑誌に書いてある名物料理、「シュヴァインハクセ」を注文。
ジョージ・クルーニーを若干髪薄くした感じのウェイターが案内してくれる。
ドイツ人、皆ゴツイけど、オシャレな優しさのフランス人と違って、丁寧な優しさを持っている感じ。

ただし、晩ご飯がパンチありすぎ。

写真じゃ伝わりにくいけど、ハンパなくでかい

肉デケー!
握りこぶしが2つ分くらいの豚すね肉がドーン!

美味い!外はカリカリで中はめちゃジューシー!
でもでかい!でかすぎる!
味わって食べる余裕がねぇ!
日本男児である以上、残す訳にはいかない!
満腹中枢が指令を出す前に食べきる!

肉を食べるのにこんなに体力がいるとは思いませんでした・・・。
こんなもん毎日食ってる奴らに勝てるわけがない・・・。

ちなみに母が注文したソーセージ(奥)は量も丁度良くて美味でした。
ただドイツ料理で定番の発酵キャベツ「ザウワークラウト」は苦手みたいです。
すっぱい。

晩ご飯の後、デパートでお土産を買い、タクシーで帰ってゆっくりする事に。

しつこく明るい エロストリート
(ようやく暗くなってきた9時頃)

母がねたあと、僕はアメリカのドラマをドイツ語翻訳した2時間ドラマみたいな物を見る。
言葉は分からないが内容がシンプルなので楽しめた。

清潔なベッドで、就寝。

パリ&フランクフルト奇行紀行その6 ~翼よ、あれがry

3 Comments 旅行記,

7月22日。

パリを発ち、フランス超特急TGVでフランクフルトへ向かう日。
男の子なら一度は夢見たTGV!
子供の頃与えられた電車の本には必ず載っていたあのオレンジと紺色のかっこいい電車!
ルフトハンザ航空もそうだけど、オレンジと紺の組み合わせが大好きなんですよね。

さて、TGVのチケットはツアー会社が取ってくれているものの、基本的な移動は自分でやらないといけないので、6時半に目覚ましをセット。

次の日、無事に起きられて、チェックアウトの準備の後、朝食→8時にチェックアウト。

「タクスィー!アイウォントタクスィー!」

みたいな呪文を繰り返し、受付のマダムにタクシーを読んでもらう。
(実際はそこまで拙くはないが)

タクシーでEST駅(パリ東駅)に到着。
メーター表示は10ユーロなのだが、運転手は11ユーロと言う。

チップ代か?
日本で生まれ育ったのでどうしてもこのチップという観念がよく分からない。
パリやドイツのタクシーでは料金の端数を「Keep the change(お釣りはあげるよ)」というのがチップらしい。
ホテルなどでサービスを受けたら1ユーロくらい渡すのがスマートだとか、さりげなく渡すのがスマートだとか、サービス料込なのでいらないだとか、色んなスマートが旅行本には書いてあった。
マニュアル熟読主義の僕は本によって書いてる内容が違うのでいい加減腹がたって、

「そんなに欲しけりゃくれてやる!」

とパリジャンの鼻っ面にぶつけてやろうと思っていたのだが、とりあえずタクシーに1ユーロを渡すときょとんとされた。

「チップ」

というと、なんか凄く感謝された。
やっぱお釣りで良かったのか。

まぁ以前友人が「ハワイではロクなサービスもしないくせに堂々と『チップくれ』とか言ってくる」と怒っていたので警戒していたが、パリ人は基本スマート&親切なので、払うことに不満はなかった。

EST駅。

EST駅 看板はフランス語、英語、ドイツ語で書かれている。 通勤電車には改札がある。
(看板の色もすごく可愛い)

でかいが長距離列車には改札がない。
(写真右は近距離&通勤電車用の改札のようだ)

じゃあどうやって電車に乗るのか?といえば、ホームにある「打刻機」に自分で乗車券を入れて刻印するのだが、まずホームが分からない。

というのも、
「新快速~4番線ホームでお待ちください~」
な日本と違って、どの列車がどのホームに入るかはあらかじめ決まっていないらしく、時刻表の電光掲示板にはホームが決まった列車の分しかホーム番号が表示されていない。

 一番上だけ、ホーム番号が決まった。
(ホームが決まった電車のみ、右側にホーム番号が表示される。なので掲示板前には乗客が集まってみんな見上げている)

なのでとりあえずフランクフルト行きのTGVのホームが決まるまで、列車の写真を撮影して回る。

 四角い電車。 古い機関車かしら? いろんな人種が入り交じってる通勤風景。

電車カワイイー!
写真右はパリジャン&パリジェンヌ通勤風景。

TGV、銀色。

TGV!TGV!
期待していたようなオレンジ紺の車両はもう無いのな・・・。
ちなみにベルギー、オランダなどに行く「タリス」やイギリスに行く「ユーロスター」もあまりかっこいい色じゃない。

まぁ興奮するというより、綺麗ですけど。

売店にいきなり裸のお姉ちゃんの写真があってビビる。
思わずモザイク入れてしまうくらい、乳首が丸出しだった。
あれか?テレビのファッション通信パリコレとかでモデルのお姉さんが乳首丸出しで歩いてるけど、アレと同じでアートって事かえ?

周りの皆が割とのんびりしてるので平和だなぁとカメラ片手にうろうろしていると、雑踏の中にマシンガンを持った軍隊?がいきなり現れてビビる。

マシンガン持ってます。
(怖いので遠くからパシャリ。軍人さん写ってます)

周囲はまるで気にも止めていないが、軍隊だけ3人ほどがホームをゆっくり等間隔で歩いていく様が異様で、「こいつらがもし手元ミスったら回りが阿鼻叫喚の地獄絵図になるじゃないか」

といらん心配をしてしまう。

そうこうしているうちにフランクフルト行きTGV、掲示板に「3」とホームの番号が表示されたので、打刻機の前にたつが、紙を差し込んでも

「ピー」

エラーが出る。

えー・・・これ打刻機じゃないのかな?

打刻機。 ?? 時計。
(左が打刻機、右の機械も近くにあったけど、何の機械か分からず。右は時計。24時間表記も併記。)

打刻機を忘れたら罰金だとフランス本に載っていたので焦る。

しょうがないから駅員に聞こうか・・・?ときょろきょろしていると

「いけたで」

母が何度もガチャガチャ突っ込んだら刻印されてた。

地下鉄やRER(郊外列車)に何回か乗ったが、機械壊れ過ぎ。センサーいい加減過ぎ。
そしてフランス人、壊れてるのに慣れ過ぎ。

 打刻されたチケット TGVチケット
(左、打刻機で縦に打刻されたチケット図、右、チケットはこんな感じ。)

そういやメトロではコインしか入らない券売機が多いので、札しかなければインフォメーションに両替してもらった。
つかチップもコインだし、面倒過ぎ。

話はそれるが、パリを発つ前に
「初日の晩に枕元にチップを置いてなかったから、足拭きマットがない!」
と母が騒いでいた。

入国した時に札しかなかったため、1ユーロがなく、とりあえず枕元に50セントや20セントなどをごちゃごちゃ置いておいたのだが、手はつけられていなかった。

そしてその日は二人部屋に小さなタオルが3枚バスタオルが2枚だった。
次の日に3ユーロを同じ場所に置いておいたら持っていかれていたが。
実際のところ、ベッドメイクなどでチップを置いていなかったら、シャンプー足りないとかそんなイヤらしい攻撃してくるのだろうか?

僕はフランス人適当だから間違えただけなような気がする。
もうホント、チップめんどい。

 開いている。 なんでこんなパカパカさせようとおもったんだろう?
(ビールの広告。ビール部分がハリセンみたいになっててパカパカ動いて可愛いんだけど、動作音がギギギギうるさい。でもフランス人気にしない。)

さて、話はホームに戻るが、無事打刻出来たが今度はホームが分からない。

シートは67とチケットに書いてあるが、TGVは座席の型に数字が書いてあるので、遠くからではだいたいどこに席があるのかが分からない。
近くのアラブ系の男性に聞くと、席まで連れて行ってくれた。

白人、黒人、アラブ系、ベトナム辺りのアジア系、どの人種も基本親切。

ただし中国人、てめーは駄目だ。
(以前ベトナムに行った時に華僑の方にとても助けてもらったのだが、旅行者の中国人はほんとマナーが悪い。喋ったら親切なので、悪気がないのが困る。)

ちなみに、乗車前にスーツケースに貼付けるシール?をもらって、TGV入り口に大きい荷物を預けるのだが、この時僕はそれが分からずごっつ重いスーツケースを座席の上に載せて腰を痛めた。

 ホームで配ってる。
(このシールを巻いてTGV入り口脇の置き場に置くはずだったのだが・・・)

TGVの中、母がトイレの流し方が分からないと言っていたので、トイレに行ってみる。

フットペダル式であることはすぐにわかったが、今度は手を洗う水の出し方が分からない。

見た感じは日本と同じセンサー式だったのだが、反応しない。

結局感度が悪いだけだった。
フランスの機械は一事が万事こんな感じ。

 さて、出発。

車内。
(車内。)

近くの席で誰かがゲームをやっているらしく、一昔前のピコピコ電子音が聞こえてくる。
結構な大きさなのだが、誰も気にも留めていない。
ここまで来ると、自分が、日本人が神経質すぎるだけなのかと不安になる。
ちなみに、となりではカップルがキンドル使っていた。
日本ではまだ見たことがない。(欲しくはある)

  3時間ほど揺られた後、ドイツ到着。

フランクフルト駅

(フランクフルト駅)