Moral Hazard!!

ドラマーが音楽やホームページやガラクタを作るよ。

パリ&フランクフルト奇行紀行その6 ~翼よ、あれがry

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7月22日。

パリを発ち、フランス超特急TGVでフランクフルトへ向かう日。
男の子なら一度は夢見たTGV!
子供の頃与えられた電車の本には必ず載っていたあのオレンジと紺色のかっこいい電車!
ルフトハンザ航空もそうだけど、オレンジと紺の組み合わせが大好きなんですよね。

さて、TGVのチケットはツアー会社が取ってくれているものの、基本的な移動は自分でやらないといけないので、6時半に目覚ましをセット。

次の日、無事に起きられて、チェックアウトの準備の後、朝食→8時にチェックアウト。

「タクスィー!アイウォントタクスィー!」

みたいな呪文を繰り返し、受付のマダムにタクシーを読んでもらう。
(実際はそこまで拙くはないが)

タクシーでEST駅(パリ東駅)に到着。
メーター表示は10ユーロなのだが、運転手は11ユーロと言う。

チップ代か?
日本で生まれ育ったのでどうしてもこのチップという観念がよく分からない。
パリやドイツのタクシーでは料金の端数を「Keep the change(お釣りはあげるよ)」というのがチップらしい。
ホテルなどでサービスを受けたら1ユーロくらい渡すのがスマートだとか、さりげなく渡すのがスマートだとか、サービス料込なのでいらないだとか、色んなスマートが旅行本には書いてあった。
マニュアル熟読主義の僕は本によって書いてる内容が違うのでいい加減腹がたって、

「そんなに欲しけりゃくれてやる!」

とパリジャンの鼻っ面にぶつけてやろうと思っていたのだが、とりあえずタクシーに1ユーロを渡すときょとんとされた。

「チップ」

というと、なんか凄く感謝された。
やっぱお釣りで良かったのか。

まぁ以前友人が「ハワイではロクなサービスもしないくせに堂々と『チップくれ』とか言ってくる」と怒っていたので警戒していたが、パリ人は基本スマート&親切なので、払うことに不満はなかった。

EST駅。

EST駅 看板はフランス語、英語、ドイツ語で書かれている。 通勤電車には改札がある。
(看板の色もすごく可愛い)

でかいが長距離列車には改札がない。
(写真右は近距離&通勤電車用の改札のようだ)

じゃあどうやって電車に乗るのか?といえば、ホームにある「打刻機」に自分で乗車券を入れて刻印するのだが、まずホームが分からない。

というのも、
「新快速~4番線ホームでお待ちください~」
な日本と違って、どの列車がどのホームに入るかはあらかじめ決まっていないらしく、時刻表の電光掲示板にはホームが決まった列車の分しかホーム番号が表示されていない。

 一番上だけ、ホーム番号が決まった。
(ホームが決まった電車のみ、右側にホーム番号が表示される。なので掲示板前には乗客が集まってみんな見上げている)

なのでとりあえずフランクフルト行きのTGVのホームが決まるまで、列車の写真を撮影して回る。

 四角い電車。 古い機関車かしら? いろんな人種が入り交じってる通勤風景。

電車カワイイー!
写真右はパリジャン&パリジェンヌ通勤風景。

TGV、銀色。

TGV!TGV!
期待していたようなオレンジ紺の車両はもう無いのな・・・。
ちなみにベルギー、オランダなどに行く「タリス」やイギリスに行く「ユーロスター」もあまりかっこいい色じゃない。

まぁ興奮するというより、綺麗ですけど。

売店にいきなり裸のお姉ちゃんの写真があってビビる。
思わずモザイク入れてしまうくらい、乳首が丸出しだった。
あれか?テレビのファッション通信パリコレとかでモデルのお姉さんが乳首丸出しで歩いてるけど、アレと同じでアートって事かえ?

周りの皆が割とのんびりしてるので平和だなぁとカメラ片手にうろうろしていると、雑踏の中にマシンガンを持った軍隊?がいきなり現れてビビる。

マシンガン持ってます。
(怖いので遠くからパシャリ。軍人さん写ってます)

周囲はまるで気にも止めていないが、軍隊だけ3人ほどがホームをゆっくり等間隔で歩いていく様が異様で、「こいつらがもし手元ミスったら回りが阿鼻叫喚の地獄絵図になるじゃないか」

といらん心配をしてしまう。

そうこうしているうちにフランクフルト行きTGV、掲示板に「3」とホームの番号が表示されたので、打刻機の前にたつが、紙を差し込んでも

「ピー」

エラーが出る。

えー・・・これ打刻機じゃないのかな?

打刻機。 ?? 時計。
(左が打刻機、右の機械も近くにあったけど、何の機械か分からず。右は時計。24時間表記も併記。)

打刻機を忘れたら罰金だとフランス本に載っていたので焦る。

しょうがないから駅員に聞こうか・・・?ときょろきょろしていると

「いけたで」

母が何度もガチャガチャ突っ込んだら刻印されてた。

地下鉄やRER(郊外列車)に何回か乗ったが、機械壊れ過ぎ。センサーいい加減過ぎ。
そしてフランス人、壊れてるのに慣れ過ぎ。

 打刻されたチケット TGVチケット
(左、打刻機で縦に打刻されたチケット図、右、チケットはこんな感じ。)

そういやメトロではコインしか入らない券売機が多いので、札しかなければインフォメーションに両替してもらった。
つかチップもコインだし、面倒過ぎ。

話はそれるが、パリを発つ前に
「初日の晩に枕元にチップを置いてなかったから、足拭きマットがない!」
と母が騒いでいた。

入国した時に札しかなかったため、1ユーロがなく、とりあえず枕元に50セントや20セントなどをごちゃごちゃ置いておいたのだが、手はつけられていなかった。

そしてその日は二人部屋に小さなタオルが3枚バスタオルが2枚だった。
次の日に3ユーロを同じ場所に置いておいたら持っていかれていたが。
実際のところ、ベッドメイクなどでチップを置いていなかったら、シャンプー足りないとかそんなイヤらしい攻撃してくるのだろうか?

僕はフランス人適当だから間違えただけなような気がする。
もうホント、チップめんどい。

 開いている。 なんでこんなパカパカさせようとおもったんだろう?
(ビールの広告。ビール部分がハリセンみたいになっててパカパカ動いて可愛いんだけど、動作音がギギギギうるさい。でもフランス人気にしない。)

さて、話はホームに戻るが、無事打刻出来たが今度はホームが分からない。

シートは67とチケットに書いてあるが、TGVは座席の型に数字が書いてあるので、遠くからではだいたいどこに席があるのかが分からない。
近くのアラブ系の男性に聞くと、席まで連れて行ってくれた。

白人、黒人、アラブ系、ベトナム辺りのアジア系、どの人種も基本親切。

ただし中国人、てめーは駄目だ。
(以前ベトナムに行った時に華僑の方にとても助けてもらったのだが、旅行者の中国人はほんとマナーが悪い。喋ったら親切なので、悪気がないのが困る。)

ちなみに、乗車前にスーツケースに貼付けるシール?をもらって、TGV入り口に大きい荷物を預けるのだが、この時僕はそれが分からずごっつ重いスーツケースを座席の上に載せて腰を痛めた。

 ホームで配ってる。
(このシールを巻いてTGV入り口脇の置き場に置くはずだったのだが・・・)

TGVの中、母がトイレの流し方が分からないと言っていたので、トイレに行ってみる。

フットペダル式であることはすぐにわかったが、今度は手を洗う水の出し方が分からない。

見た感じは日本と同じセンサー式だったのだが、反応しない。

結局感度が悪いだけだった。
フランスの機械は一事が万事こんな感じ。

 さて、出発。

車内。
(車内。)

近くの席で誰かがゲームをやっているらしく、一昔前のピコピコ電子音が聞こえてくる。
結構な大きさなのだが、誰も気にも留めていない。
ここまで来ると、自分が、日本人が神経質すぎるだけなのかと不安になる。
ちなみに、となりではカップルがキンドル使っていた。
日本ではまだ見たことがない。(欲しくはある)

  3時間ほど揺られた後、ドイツ到着。

フランクフルト駅

(フランクフルト駅)

パリ&フランクフルト奇行紀行その3 ~ベルサイユ宮殿~

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凱旋門から今度はベルサイユ宮殿へ。

母は
「ベルサイユの薔薇!」「ベルサイユの薔薇!」
と連呼し、ベルサイユ宮殿であると何度修正しても覚えてくれない。

ベルサイユ宮殿はパリからRERという郊外高速鉄道で20分くらいということなので、まずは凱旋門のあるCHALRES DE GAULLE ETOILE駅からエッフェル塔あるCHAMP DE MARS TOUR EFFEL駅までメトロ(地下鉄)に乗る。
初めてのメトロ、早速片方の紙幣が使える券売機が壊れている。
もう片方はコイン専用。

しかもまずタッチパネルで言語を選択し、チケットか回数券かを選んで、その後専用のコントローラーで枚数を選び、またタッチパネルで領収書を発行するか選択し、お金を入れてようやく買える。
しかも機械なのに発券が遅い。
もっと簡素化出来るだろ・・・。

必死に手元の小銭をかき集めて何とか購入。
(パリ内を走るメトロはどこまででも1.7ユーロ。)
周りの人に聞けばまず確実に親切に対応してくれるので、最低限の英語が喋れれば何とかなる。

車窓から見えるエッフェル塔。 エッフェル塔駅。
(車窓から見えるエッフェル塔。)

エッフェル塔まで言って乗り換え。
均一料金のメトロと違い、ベルサイユ宮殿まで行くRERがめちゃ難しい。
先ほどの面倒な券売機の手順に加えてさらに目的地まで選択しないといけない。
加えてまた紙幣が使える機械が壊れているため、インフォメーションセンターの若いお兄さんに両替してもらい、
「Go and Back?」
行き帰りの切符も買ってもらう。

郊外高速鉄道、RER。ちょっとガラが良くない RER。前から見たらごつい。
(大変な思いをして乗ったRER)

RERに乗り、ベルサイユに向かう。
郊外高速鉄道とは名ばかりで全然早くないし、汚い。
窓にも引っ掻かれた落書きが沢山ある。
ちなみに、パリ全域で「どないしてそんなとこに落書きするねん」と驚くくらいとんでもないところに落書きがある。
高速道路の看板の裏や、電車の屋根、橋桁、畑の貯水塔など、色んなところに落書きされている。

二階席は空いていたが、若干うさんくさい客層で、向こうの席ではBlack Eyed Peasみたいな黒人がビールを片手にしばらくクダを巻いた後、口を開けて寝ていた。

ベルサイユ宮殿の駅に到着、同時に雨が降り出す。
10分ほど歩いて宮殿に到着し、入場の列に並ぶ。
ここでも中国人、全然列を守らない。前でのんびりベビーカーを畳んでいるフランス人も呑気だが、僕はすぐ割って入ってこようとする中国人を妨害するのに体力を使ってしまった。

駅から10分、敷地内から建物まで5分。広すぎ。 右側がまさかのハリボテ。
(右側、まさかのハリボテ。修理中?)

小雨の中、ベルサイユを回る。

大味過ぎ。

入ってからずっとルイ14世の肖像やルイ14世の調度品やマリーアントワネットの調度品やまたルイ13世の肖像、ルイかマリーかルイかマリーかルイかマリーか!
同じような物ばかりで飽きる。

しかも室内が暗く、また混んでいる。
建物二階に上がっても豪華な、似たような調度品が沢山ならんでいるだけの部屋がずっと続くので、速攻で飽きて出口を探す。
アン・ハサウェイの口を小さくしたような僕好みの職員さんに出口を訪ねると、

「Emergency EXIT, left. No visit?」

と聞かれる。

「もう出る」

と伝えると、可愛く「もったいない~」みたいなリアクションをされた。
いやつまらんし。

さて、1階出口まで来たが、今度はガーデンへの入り口が分からない。
そばのディカプリオを細くしたようなハンサム職員に道を尋ね、たどたどしくも「メルシーボクゥ」とお礼を言うと、手を合わせられた。
わしゃ仏かインド人か。

雨も止んで広い庭園に繰り出す。
ベルサイユ前には、セグウェイが走っていて、35ユーロぐらいでベルサイユをセグウェイで回るツアーみたいなのがあるのを見て
「アホじゃないの?」
と思っていたが、ガーデン、クソ広すぎ。
アホは僕の方だった。
死ぬほど広い。

ひたすら調度品が並ぶベルサイユ宮殿。 調度品好きじゃないと楽しめないかも。
(左側が建物、右側が庭園。変顔の自分が不細工すぎてひく。)

「ちょっとガーデンの向こうのカフェでお茶でもしようか!」

と繰り出したのだが、あんまりにだだっぴろいのでマッハで断念。
笑いながら宮殿を後にした。
(駅から宮殿まで遠い、宮殿入り口から建物まで遠い、建物からガーデンも遠いけどみんな歩いている。西洋人とは歩幅が違うのか?)

ベルサイユ宮殿駅からエッフェル塔駅まで戻る列車は混んでいた。
入り口付近で立っていようとすると、となりのアラブ系に声をかけられる。
どうやら「あっちの席が一つ空いているから、お母さん座ると良い」と言ってくれているようだ。
甘える。


(並木道が多くて気持ちいい。右はヨガのエッフェル塔のポーズ ※そんなのありません)

母がエッフェル塔でクレープを食べたいと言い出すので、RERを降りて近くのカフェへ。
Green Dayのヴォーカルみたいなウェイターに二つクレープを注文。
母、あんまりおいしくないと言ってほとんど残す。
コノヤロウ。


(僕は普通に食べれたけども、クレープ。)

その後、セーヌ川のほとりを散策。


(初公開、母。船に花の鉢植えがあったり、川べりにも可愛い町並み。)

朝早くから歩き回って疲れたので、タクシーで帰ろうと思ったが、全然空きタクシーが走っていない。
しかもインフォメーションセンターで教えてもらったタクシー乗り場に全然タクシーがこない。

あきらめて2回乗り換えてホテルのあるオペラ駅まで戻る事にする。

パリのメトロ、基本的には路線が全部色分けされていて看板もあり、ホームまではいけるのだが、電車が古い。
しかも電車内の路線図の方向が進行方向と逆だったりするので大変。

近くのお姉さんに「オペラまで乗りたいんだけど、この列車であってる?」
と聞くと、分からないと言っていたのに乗車後、掲示板を指差して教えてくれた。

地下鉄はアナウンスなどもなく、音楽も流れていない。静かだな・・・と思ったのもつかの間、アコーディオンを持った黒人が乗ってきて走行中に列車の中でガンガンに曲を奏でだす。
いや上手いけど電車の中、真横でガンガンに弾かれても。
パリジャンはみんな無視していたが、とりあえず50セントほどチップを渡したら、別の車両に乗り換えてまた二台のアコーディオンをガンガンに弾きだした。
それを尻目に、下車。


(左、RERのベルサイユ行き切符と小銭。右、この時点で夜8時だけどまだ明るい)

午後7時、パリの中心、オペラ地区にあるホテルに帰ってくる。
ホテルのお姉さんの話す片言日本語に癒される。

一息ついて、百貨店「ギャラリー・ラファイエット」に行く。
免税してもらえるのと、日本人サービスカウンターがあるという事で、お土産をここで買う人がおおいそうだ。

僕はお土産を買わない、求めない主義なのだが、母がマカロンをお土産にと言うので、ピエール・エルメへ。
ハンサムな黒人店員に賞味期限を聞くと、「4日」という返事。
この後1週間滞在するので、賞味期限の長いチョコレートにする。

日本人カウンター、おそらくブランドものを買ったであろう年配の女性客が詰め寄り激烈混み。
日仏ハーフっぽい可愛い美人系お姉さんが汗をかきながらさばいていた。

晩ご飯は、フランス旅行ガイドに載っていた「ビストロ ル・メスチュレ」に行く。
店員のお姉さんがとても親切で思わず惚れてしまう。

お姉さんがベリーベリーナイスと進めるtodays specialを母用に頼む。
そちらはおいしかったらしいが、僕の方のフォアグラがかなりのボリュームで出てきてビビる。
日本ではフォアグラはペットボトルのフタぐらいの大きさが常識ですよね・・・。
胸焼けする。

握りこぶしよりでかい。 デザートもでかい。
(左がフォアグラ、右はデザートのチェリー入りプディング。美味しい。でもでかい。)

10時ごろ、ようやく暗くなってきた町並みを戻って帰る。
風呂に入って髪を乾かす間、テレビはなぜかマカレナとかスキャットマン・ジョンが流れる。

そういえば、パリは町中に全然音楽が流れていない。
オシャベリするのに邪魔だからだろうか?
など考えて、就寝。

パリ&フランクフルト奇行紀行 その1

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旅立つきっかけ。

友人がイギリスに転勤になったので、アジア圏を出た事がない僕はなんとかしてヨーロッパへ行きたいと5月頃から探していたのだが、なんだかんだで決まらず7月に。
というのも5月に母方の祖母が亡くなったり、3万人規模の某チャリティロックフェスのサイト製作がピークなど仕事もバタバタしていて、何かと忙しかった。

で、葬儀を終え、7月頭に一段落ついた母が
「ヨーロッパに行きたい」
と言い出した。

これは渡りに船だ!&親孝行でもしようかという事で、近々でいけるツアーを探すが全然ない。
インターネットで探した結果、フランス&ドイツの旅8日間に決定。
往復の旅券とホテルのみ。
立地的に難しいモンサンミッシェル以外のツアーは申し込まず、自分で探す事にする。

ICE(ドイツ特急)の乗り放題ジャーマンレイルパス、フランスのミュージアムパス、ご飯など決める事が沢山あったが、何せ出発日の19日に、過去最大の台風が日本列島を直撃するという事で、切符が買えない。
(もし飛行機が欠航になったら3万円する切符が無駄になる)

前日、予定を考えたり仕事を前倒したりでほぼ徹夜。

家を出発。
6時5分、MK乗り合いタクシーに乗り込む。

8時、関西国際空港到着、チェックイン。
なんとか飛行機が飛びそうで安心する。

関西国際空港からオランダアムステルダムのスキポール空港まで、フライトは12時間20分。
台風のため、若干早めにフライト。
飛行機が宙に浮く瞬間、「フゥ〜!」隣の母が軽く叫ぶ。
中学生か。
進路は一旦北の方へ。追いかけてくる台風から逃れるためか、新潟上空を通過して徐々に西へ。
最初の方は揺れていたが、そのうち落ち着いてきたので、マッハで寝る。

2時間ほど経過、昼ご飯はチキンを選択。
割と美味い。

一度寝て起きた後、昔頂いたダウンタウンガキの使い罰ゲームのDVDを見て過ごす。

さらに寝て9時間くらい経過。
時差バリバリ(8時間)なので、現地時間ではまだまだ昼間だけど、軽い晩ご飯を食べる。
トマトとほうれん草のパスタ。
KLMオランダ航空、飯が美味い。
出発してからずっと昼間なので若干面食らいながら外を眺めると、コペンハーゲン上空。
街が点在。
快晴のため、陽光を受けてため池や湖が輝きとても奇麗。


スキポール空港に止まる可愛い色の飛行機。

12時間のフライトの後、オランダはスキポール空港に到着。
乗り換えの間に、空港に入ってくる飛行機を眺めながら、チョコレートカフェにてお茶をする。

こうやって並べたらなんだか斜めに写真がずれているんじゃないか?と錯覚するようなデザインのティーカップと生ホワイトチョコレート。
お洒落だけど決して美味くない。

トランジットでパリに向かう飛行機が来るまでの間、向かいの席ではしゃぐフランス人チャイルド相手に顔芸で時間をつぶした。

オランダ時間で17時20分(日本時間で24時頃)、パリに向かって飛び立つ。
飛行機はフランス語が飛び交い、前後席の体臭が徐々に体力を削ってくる。
「落ち着け、日本人である僕たちも、きっと味噌臭いはずだ!お互い様だ!」
と自分に言い聞かせ、耐える。
台風の日本とは打って変わって天気のいいオランダの空から見た町並みは、リアルシムシティだった。
(凄い可愛い)


KLMオランダ航空パリ行き。窓から自分の荷物が載せられていくところを見る

現地時間19時過ぎ、パリに到着。
送迎のタクシーはなんだかベトナム系のお兄ちゃん。
高級な電気自動車でのお迎えは良いんだが、このドライバーも含めてパリの車、全員運転荒過ぎ。
一回人を轢く直前までいってた。(人までの距離20センチくらい)

20時、ホテル着。
今回の旅はフランスの治安に不安があったため(ドイツはなんとなく安心出来るイメージ)、お金を払ってホテルのグレードをあげたのだが、それでもあまり奇麗では無い。

日本人丸出しの僕が求めるホテルは何よりセキリュティなのだが、楽勝でオートロックではない古い鍵。
良く言えば古き良きヨーロッパの建物って感じ。
調度品は確かに渋い。あと部屋がとても広い。
パリの宿は狭いと聞いていたので、グレードをあげると部屋が広くなるということか。

セーフティボックスを使おうと思ったらデポジット30ユーロで鍵を貸し出しなのだが、借りた鍵を差し込んでもセーフティボックスが開かない。
何度試しても開かないので、フロントに「開かないぞ、開け方を教えてくれ」と聞くと、怪訝な顔で
「Why?」と聞き返してきやがった。
こっちが聞いてるんじゃい!
若干イライラしながら左に回すんだと言われた通りに回しても全然開かない。
コノヤロウ・・・と思いながらもう一度開かない旨をフロントに伝えにいくと、この中華系のフロント、僕が行くなりいきなりデポジットの30ユーロを突き返してきやがった。
まずてめえの設備が壊れてるかどうか、チェックぐらいしろや!

若干不愉快さを感じながらも晩ご飯に出かける。

飛行機疲れもあって、近くのムール貝推しの店に入る。
入るなり「コンバンハ」と黒人に声をかけられる。
フランスに居る間中、一度も中国人に間違われた事がなかった。
母は「品があるからじゃない?」などと笑っていたが、いやホント、彼らは本当に品がない。

ただ町中で見かける日本人はみんな小さくなって歩いてた。
ずっと静かで、食事などウェイターを呼ぶときだけいきなり大きな声で
「Excuse me!!」
たしかにこっちの人はびっくりするかも。
とりあえず「自分の意志を伝える」攻めの姿勢で行く事を誓う。
料理はあまりおいしくはなかったが、黒人ウェイターが逐一日本語で
「イタダキマスー」
「オイシイ」
と聞いてくるのがなんかよかった。

会計はテーブルチェックが基本のようだが、「チェックプリーズ」と言うとウェイターではなくフロアマネージャーみたいな人が請求書を入れた皿を持ってくる。
そこにお金を置くと、ウェイターが今度は自分の財布!?からおもむろにお釣りを出してくる。
自分の国にチップの習慣がないので渡し方が不細工になるが、感じのいい黒人ウェイターに1ユーロほど渡しておいた。

フランスは日が長いので、夜8時、まだ明るい。
なので町中を軽く散策、フランス革命でギロチンが置かれてブルジョワが処刑されまくったコンコルド広場あたりまでをうろうろした。


パリの中心、オペラ地区夜9時頃。HTC EVOのカメラで。

町中にはコンビニも少なく、自販機なんて全くないが、どこにでもカフェがあり、どこででも老若男女がお茶をしていた。


オーステルリッツ記念柱。

風呂に入って明日からのパリ観光に備えて寝る。