※このコーナーには僕は指先くらいしか出演しておりません。親父オンステージ。
はいはいというわけで笑い要素がほとんど無いこのコーナー、一部の熱烈なマニアのためだけに更新しますよ!
こうやって三点(バスドラム・スネアドラム・ハイハット)がそろってドラムと読んで差し支えなくなったんですが。
基本的に太鼓類は点の音、ハイハット以外にもジャーン!と響く楽器が欲しい。
で、シンバルですよ。
今回はシンバルをマウントするこのようなアタッチメントを買ってきました。
これで完璧のはず。
早速偽バスドラムにつけて、シンバルをセットしてみた。
しかしこのアタッチメントが短いため、シンバルが遠くて叩きにくい。
「先生、出番です!」
「うむ。もっと長いL字棒を作ればいいのだな。」
時代劇の用心棒のようにおもむろに親父登場。
早速鉄の棒を作り出す。
この工程は前のコーナーと似ているので割愛。
前とは何が違うかというと、
ねじ山を切る作業が加わる。
このねじ切りマシンが活躍すると、
このように見事なねじ山が出来る。
早速キャップがはまるか試してみましょう。
ばっちりはまりました。
それではシンバルを。
見事です。
どれくらい見事かというと、漫画版デビルマンで、不動明が人間を守ってヒロインのところに帰ってきたら、ヒロインのミキちゃんが家族丸ごと惨殺されて生首を槍に串刺しにされてワッショイワッショイされてたあのシーンくらい見事にシンバルが刺さっています。(不謹慎)
いやもうあんなシーンみたらホンマに永井豪漫画トラウマですもん。
あ、話がそれました、この写真は鉄棒がちゃんと穴に留まるように溝を入れているところです。細かい気配りです。
それでは次の工程行ってみましょう。
怪しげなマシンと奥にあるなにかのボンベ。
「親父~、これなに~?」
萌えてる~!
もとい燃えてます。酸素バーナーだそうです。
後ろのなんかごちゃごちゃしてるの燃えないんだろうか?
ちょっとわかりづらいですが、
マンリキに鉄棒を固定して熱し、折り曲げているところです。
アンタはあれか、鍛冶屋か?
はい、戦国時代漫画とかで出てきそうなシーンですね。
「オマエだけの刀を作ってやる…」
やった~!
見事にL字になりました。
もともとの製品と比べるとこんな感じです。
大きいほうが親父MADE。
ねじ山が汚れていますが、これは油です。
双子か!?ってくらいに似てますね。
不意に犬に襲われてもこれで安心。
ムラムラしたときの折檻にも使えます。
ドラムに取り付けてみました。
完成。見事な高さです。
ん~、いい仕事してますね。
でもなんでこんなにこのドラムセットに執着しているんでしょうね?
こんなのどこで使うんでしょうね?
答え、兵庫県の成人式でスタジアムライブだから。
※このコーナーには僕は指先くらいしか出演しておりません。親父オンステージ。
はいはい、改めまして新年明けましておめでとうございます。
今年も皆様に沢山の幸せと失笑をお届けできたら…と、面だしされているコンビニの消費期限が迫っている商品を、陳列棚の奥のほうに戻しながら思っております。
さて、以前ミニドラムキットを作った事をお伝えしました。
そしてそのキットは、川崎でアコースティックライブをやった際に使用しました。
そして年は明けて親父の会社へ。
「パパー!ミニバスドラム(足で踏む太鼓)の皮(ヘッドと言います)に穴を開けたいんだ!!」
「よ~し!パパ頑張っちゃうぞ~!」
こんな会話は全くされてませんが、要はワタクシ、太鼓に張っている皮に円形の穴が開けたかったのです。
というのも、このミニバスドラム、口径が小さい上に穴が開いていないので叩いた分モロに跳ね返ってくるので、ちょい踏みづらい。
普段ライブなんかでドラムを見たことがある方は分かるかもしれませんが、ドラムキットのバスドラムには穴が開いてあることが多いです。
それも音作りでケースバイケースなんですけどね。
今回はミニバスドラムの真ん中に10センチ大の穴を開けてみる事にしました。
(赤いしるしのところに風穴を!)
まずは中心に穴を開けるために定規を巧みに使って円の真ん中を割り出し、しるしを付けます。
これはサークルカッター。その名の通り、コンパスつきでまん丸に切れます。
綺麗に皮に穴が開きました。
さらに少し毛羽立ったところに紙やすりをかけて、太鼓を叩いた時にビビって破れないように磨きをかけます。
いい仕事してますね~!
完成。見た目にもドラムっぽさを増しましたね。
そして前回全開で踏みまくった時感じた不満、
「この足ちゃちくて演奏の時にブレちゃうんだ、助けてドラえも~ん!」
を口にしたところ、
マッハで計測に入る親父。このとき1月3日。
これが俺たちなりの正月!
そして足を補強するための金属を選びます。
姉歯元建築士の二の舞を踏まないように質実剛健、ステンレスを使う事になりました。
周りの住民のおとそ気分をぶっ飛ばせ!とばかりに闇夜に散る火花。
外は零下なのでレンズも曇ります。
中央の棒が今回の商品です。
フライス(機械)で穴を開けます。
旋盤(機械)を使い、無駄な部分を削ってシェイプアップします。
剛性を残しながら軽量化。
綺麗に切るために刃と棒の間に切削油を流します。
上から見たらこんなかんじ。
こうしている間にも、削られて熱を持った鉄くずがバンバン飛んできます。
親父のフリース、当たって溶け出す。
回転させたままヤスリをかけて、表面をきれいにします。
最後にバリを取ります。
こ…これだ!
完璧なフォルムで足元を支え、これで叩けなかったらお前が下手だからだ!とばかりに輝く自作パーツ。(正確には親父Madeパーツ)
これで組み立ててミニキット!完成だ!
きっかけは一本の電話でした。
「PAやらへん?」
僕らバンドマンが普段PAと呼んでいるのは、音響さんのことです。
Public AddressとかProffesional Audioとかいう意味らしいです。
ライブハウスなどに行った事のある人なら、ライブの時に後ろのほうで色んなつまみのついたでっかい機械をいじってる人を見たことがあるでしょう。
なんでもその電話の主が言うには、
カフェでライブをするのだが、音響設備が無い。
機材を持っているのならやってくれないか?
ということでした。
タイミングのいいことに、うちの親父が最近音響にはまっていて、PA用の機材はそこそこ揃っています。
そして親父は友人のミュージシャンのPAなどをたまにやっております。
問題は僕が素人ということ。
平日ライブに仕事の親父を担ぎ出すわけにも行かないし、場所が県外だったものだから僕がやるしかない。
「やるやる~」
と二つ返事でOKしたもの、そもそもドラムという楽器は、機械から一番遠いパート。
音響機器に使用する「8の字巻き」と呼ばれる基本的なケーブルの巻き方すら分からないドラマーは多い。
(と思う)
しかもそれどころか巻くケーブルすら足りない!
(当日は2グループで4チャンネル分ほど必要)
というわけでまずケーブルを7本ほど製作。
マイクとPAミキサーを繋いだりするため、長めの10mにケーブルを切る。
「ほうら、こんなところまで丸みえだぞう~」
ケーブルの外見を剥いで内臓を出して辱める。
次にケーブルのジャックカバーを取り付ける。
この部品は親父が奮発してちょっと上等な金メッキに黒のカバーの服を買ってきた。
そして親父様にバトンタッチ。
親父様は向かい側でハンダゴテを使いオスとメスのジャックをつける。
そして僕らの休憩中に、ハンダゴテの上にクリーニング上がりの服を乗っけて、危うく燃やすところだったうちのオカン。
(燃えたのはかぶせてたビニールだけで済んだ)
ケーブル完成。これがボーカルや生楽器(等)とPAを繋ぐ命の架け橋だ。
ちなみに、ライブに使うケーブルにも色々あったりするのだが、用語がまず全然覚えられない。
フォンジャックステレオモノラルファンタムハイインピーダンスインサートケーブルプリフェーダーゲインキャノンスピコン…
全然覚えられない。
「キャノンのオス~(取って~)」
とか言われるたびに 吐き気をもよおす。
勉強嫌い~。
これも受験勉強とかしてなかった報いか。
最後にこんがらがらないようにテープで7色に色分けする。
テプラはこんな場面でも重宝する。
今回はカフェでのライブということで、普段モニタースピーカー(演奏者が聞く用のスピーカー)に使っている小さめのものをメインスピーカーに使用。
となりは最近痩せすぎて写真写りに耐えない某バンドのドラマーだ。
食べ物よりも、愛をください。
そして完成したケーブルを使って配線、色んな機械を繋ぐキューピッドになる。
ちなみに今回使うものは、
・ミキサー(色んな機械を繋いで音のボリュームや音色を調節する機械だぜ!)
・イコライザー(EQ。音のバランスを調整したりしなかったりするマシンだぜ!)
・パワーアンプ(調節した音を増幅してスピーカーに送る力持ちだ!)
・メイン・モニターの各スピーカー(これが無いと音が鳴らないぜ!)
・マイク(ライブハウスのは沢山の人のツバがかかっててすげぇ臭いんだぜ!)
こんなところですか。
戦隊モノで分別したら
・ミキサー=PAレッド
・イコライザー=PAピンク
・パワーアンプ=PAイエロー
・ スピーカー=PAブルー
・マイク=PAブラック
って感じかな。
うん、全然意味わかんないけど。
ちなみに真ん中手前がiPodです。なんかライブするのって大変なんですね。
当日のライブではクラリネット奏者がいるということで、親父のクラリネットを使って音を拾う練習をする。(※親父は素人)
クラリネットは木管楽器だけれども、なんかこれはメタルクラリネットっていう昔のやつなんだと。
親父様は自慢げに価値を語るが、残念ながらこっちは興味が無いので超スルー。
後姿が悲しそうな親父。
あとは多チャンネル(ボーカル、コーラス、キーボード、ギターなど)のミキシング練習用に自分で怪しいトラック(ドラムとかギターとかベースとかの音)を作ってミキサーで音量やリバーブ(音がボワ~ンってなる魔法のスイッチ)のかけ具合を調整。
つまり、色んな楽器の音をちょうどいいバランスの音量や音色に調整する練習だ。
ちなみに上のつまみが沢山あるのがイコライザー。
花も恥らうデリケートな女子なので、つまみは細心の注意を払ってかついやらしく大胆にいじる。
下はアンプ。骨太な九州男児だ。
配線が3つ以上に増えると「オエ~ッ」となるけどガマンして繋ぐ。
そしてライブ前日、僕の愛車「小さくってすいません号」には荷物が乗り切らないので、おかんの車を借りて乗せる。
そして伝説へ当日へ。
ライブ直前の風景。
この写真で場所が分かった人にはなんかあげます。
某所の超お洒落なカフェ。
とまぁ、完全素人の状態からなんとか知識を頭に詰め込んでリハーサルに臨んだんですが、これがまたもうワタクシ完全にテンパってしまって大変。
アレだけ練習したのにもかかわらず、ケーブル配線で手間取ってしまって、バンドさんに迷惑かけまくり。
写真を撮る暇なんて全然なかった。
当日のライブは2ユニットで、楽器はクラリネットにキーボード、アコースティックギターぐらいで済みましたが、これにもしドラムが入ったら…なんて思うと悪寒が走ります。
というのも、ドラムってのは沢山の太鼓やシンバルの集合体。
そのぶんマイクも沢山立てないといけません。
つまりその分ハウリング(音がループしてキーンとかボワーンとか耳を突く不快ででっかい音。)する可能性がぐっと増しますものですから。
さらにリハーサルが終わってから客席後方のテラスの窓が全開になって、そこも客席になってしまったもんだから、音が外に抜けて作り直し。
ライブ中にハウリングだけは起こしちゃいけない!
とボリュームを上げるのをイモりながら、半泣きで機械をいじっておりました。
もうね、バンドでのライブの数倍緊張した。
普段あっちがわ(ステージ側)に立って演奏しているわけだけれども、こっち側から見ると色んなものが見えてくる。
だってバンドが出す音を全て管理するということは、自分がそのバンドの音(命)を握っているわけですから。
客席への音を出すのも自分。演奏者にモニターを返すのも自分。
そしてスイッチ一つでライブが台無しにもなる。
「このボーカルマイクをミュート(消音)すれば…全てが終わる…」
なんてライブ中に不謹慎なことを考えっぱなしでした。
(緊張してたんじゃなかったのかよ)
本番もどうにか無事終了して。
なんとか最後までハウリングを起こさずに終わることが出来て、一安心。
まぁ細かいミスや足りない部分は沢山あって、バンドに多大な迷惑をかけたんだけれども、バンドの人たちにも喜んでもらえたようで。
ライブ後にバンドさんのCDが売れたら、それもまた自分たちが演奏してるときとは違う喜びがあったりして。
この日は一日勉強になりっぱなしでした。
PAサイドに立ってステージを見るってのは、いかに自分が普段PAイジメなドラマーであるかということを痛感する結果にもなりましたが。
左利き→マイクセッティングが全部逆になるので、僕だったら混乱して間違ったマイキングすること必至。
コーラス→盛り上がりすぎて振り上げたスティックがマイクに当たるドラマーなんて僕だったらお断り。
モニター→ステージの広さが限定されている会場でモニターも左利きにセッティングするのはかなり重労働。僕だったら断る。
ドラミングのバランスが悪い→マイクに他の楽器のかぶりが多いドラムという楽器の特性上、出音のバランスが悪いドラマーなんて最悪。バスドラムちゃんと踏めよ。スネアだけでかいねん。
はい、僕ドラムやめます。
地球に優しくないから。僕のドラム。
で。
普段けっこう
「PAとか音響をやりたい人間って結構いるけど、なんであんなめんどくさいことをしたいのかな…」
とか思ってたんですけど。
めっちゃ面白い。
音をいじるのってめっちゃおもしろい。
これはクセになりそう。
親父がはまるのも分かる気がするから、そのうちあの機材を全部頂いてしまおう。
これからも機会があれば頑張ってみたいとおもいます!PA!
(ドラムはどうした!)
BOSSのDB-66、通称「ドクタービート」という名器があります。
規則正しくピコピコと電子音がなる、いわゆるメトロノームなんですけど、僕の周りでは皆がこれを持ってました。
特に大学時代、軽音楽部の友人ドラマーは、昼下がりのクラブハウスでこれを鳴らしながらずっとスティックを振っていました。
「それ楽しいの?」
基本も何も知らない、ただドラムを叩いていただけの僕が彼に聞くと、
「やっているうちに病み付きになる」
という言葉に00万ドルの笑顔を沿えてよこしました。
当時は彼を気でも狂っているんじゃないか?と思っていた僕は、今メトロノーム地獄に苦しんでおります。
ピコピコピコピコ、パタパタパタパタ(スティックを振る音)
何が辛いってまず名前が「ドクタービート」ですよ。
まるで使っている自分が病人みたいじゃないですか。
なにリハビリテーションぶってピコピコ言ってんだコノヤロウですよ。
それでもレコーディング時には無くてはならないものだし、否応無しにこれでの練習を強いられます。
今日もピコピコ言わせながらドラムを叩いてたらどうも調子がおかしい。
ヘッドホンを差し込むジャックがぐらぐら動いている。
何を隠そう、このDB-66は二代目であり、一代目はバンドメンバーM上君が持っていたものを接収して使っているうちにぶっ壊してしまったといういわくつき。
二代目をヤフーオークションで落札した時は
「もうこの女(ヒト)を不幸な目にあわせたりしない!見ててくれ、スザンヌ(初代)。」
とか思ってたはずなんですが、喉元過ぎればなんとやら、雑な扱いと日々のDV(デジタルビデオ)により彼女はまた、傷ついてしまった。
あ~なんか話がそれてしまいましたね。
まぁつまりぶっ壊れたドクタービートを持って親父の会社に行ったんですよ。
「ぱぱー、買ってもらったおもちゃ壊れちゃった!」
うん、なんかね、親父に渡してトイレに行って帰ってきたら直ってた。
ハンダが外れてぐらついていたところをすでにハンダで固定しなおして。
仕事はえええ!
こ・・・これでまた今までどおり練習できる!(嫌だ)
ついでに以前から調子が悪かったフットペダルも見てもらう。
今年の夏はかなり沢山のライブが待っている。
今のうちに楽器を手入れしておかなくては!(父をおだてて)
まずペダルを分解。
以前も磨耗したフェルトを交換したり部品をとっかえたりしました。
まぁ僕がドラムを始めて最初に買ったドラムパーツらしいドラムパーツでしょうか。
大学2年の時に買ったから、もう7,8年使っている計算になります。
ここまで来たらけっこうガタが来てます。
今回は土台の部分が変形してしまってボールベアリングとの間に隙間が出来て、携帯の履歴から浮気がばれた状態なので、ひとまずシャフト(軸)を取り出します。(そしてひたすら土下座して「もうしません」と謝ります)
とりだしたシャフトをドコに持っていくのかと思ってついていったら、なんかでっかい機械の前に。
そしてその中心にある穴の中に棒を突っ込みます。
この辺は多分許してくれるんだろうけど、グズグズ泣いている女の子相手に手っ取り早く仲直りしたいオトコが良く使う手ですね。
雰囲気や情に流されてはイケマセン。
次浮気したら性器を切り取るくらいの怒りをぶつけておきましょう。
キュイ~~ン
歯医者を連想させるような鉄の回転と共にシャフトが削られていきます。
こんなの、「はたらくひとたち」で見たことがある気がする。
リンクに載っているが、昔NHK教育でやっていた「はたくひとたち」は、最初のほうは「はたらくおじさん」だったらしい。おじさん以外も働いています!ってことで後年はたらくひとたちにに改名したんだとか。
削ったシャフトを取り出して、今までボルトで締めてて変形していた部分にやすりをかける。
今回も僕はただこうやって写真を撮っているだけだ!
そしてベアリングをはめ込む。
「これって六角形のシャフトを円形に削ってんな?どれくらいけずった?」
「2mm。」
「すげぇデリケートやな!」
「コンマ5mm残しておいた。遊びが無いと動かんからな。」
これがアルチザン・スピリット!(職人魂)
てきぱきと組み上げる。
完成。
「おう!親父!困ってたキシミやゆがみが全然ない!これは業物だぜ!良い仕事してるな!」
あれか、僕は鍛冶屋に剣を注文した侍か。
とまぁそういうわけで、ドラムペダルが完治。
今年の夏は踏みまくるぜ!
(後は携帯の履歴を消去するだけだぜ)
あと自分の持っている楽器の中で一番高価なシンバルセットが東京へと旅立つ。
静岡みかんのダンボールにくるまれながら。
はいみなさんこんにちわ、自分の後頭部の密集具合を確かめるために写メールを使う度に惨めな気持ちになってるやっちんですよ~。
ひとまずでっかい目標だったワンマンライブが終わったので、その反動で引きこもらないためにも日曜大工を始めました。
作るのはあれ、カホン。
最近アコースティックライブで叩いているのを見た事がある人も多いと思いますが、なんか四角い箱の楽器。ペルーのやつだっけかな?
僕も詳しくはないので、知りたい人はネットででも調べてね。
きっかけはワンマンライブが終わったあとに親父からかかってきた電話。
PLLLLLLLLL…
僕「…はい?(寝起き)」
親父「こないだのライブのアコースティック、ボンゴでは音がかなり寂しいな。」
僕「…あぁ、そうかもな。でも各地を回るには大きな楽器はもてないし。」
親父「…カホン作ってやろうか?」
僕「はぁ?」
親父「こないだ見た外人があの楽器を使って凄く多彩な音を出してたぞ。」
僕「はぁ…そんなに簡単に作れるの?」
親父「簡単や。機械は全部揃ってる。(会社に)お前それを使って作れ。」
僕「(…作ってやるって言ったやんけ!)」
電話を切った時点でもう、親父がケーナよろしく自分で楽器を作りたいだけやんけ!と突っ込みを入れておきましたが、まぁ作ってマイナスになるわけでもないので親父の会社へ。
まずは素材選び。
近所のホームセンターで適当な木を探します。
すんげぇ安いやつ。
他に角材と木工用ボンド。
ちょっと多めに買っておくと、余っても後々近所にに戦争を仕掛けに行くときに便利です。
(デッパツだ!)
まず木材をおもむろに計りだします。
僕は正直数字とか定規とか見るのも嫌いだし、正確さとか求める作業は死ぬほど苦手なのです。
が、これも逃れられない過程なので、女の子のスリーサイズを測る気持ちで頑張ります。
会社には沢山のマシーンが置いてあります。
これは電動のこぎり。だと思う。
親父「もう日が暮れるから切ってやるわ。お前やったら何時間かかるか分からん。」
キィィィィィィィィ!(木だけに)
自分が作りたいだけやんけ!
はい、というわけで大体親父様が切ってしまいました木材。
これがカホンになります。
たまに頑張ってみたら手に木の棘が刺さる僕。
あ~あ~、言わんこっちゃない。
そして切った木材の凹凸を埋めるためにカンナで整える。
カンナ。なんか大工さんっぽくてかっこいいよね。
親父「今回は電動カンナは使わないでおこう。」
誰に向けて言っているのかさっぱり分からないですが、そういうことらしいです。なんででしょうね。
はい、綺麗なパーツになりました。
そして角材にボンドを縫ったり、
角を落として補強に使います。
そして角材を電動釘うちマシーン(名前適当)で固定します。
なんかマッハで釘が飛び出す、人とか殺せそうな機械です。
だいちゃんは骨のお菓子を食べます。
そしていよいよ組み立て。
ボンド塗りたくって釘を打って。
仕事はほったらかしてて良いんでしょうかね?
手で叩く打面が綺麗に揃うようにまた計ります。
僕は女の子を計ってるほうが断然楽しいのですが、
マニアにはこっちの方がいいらしいです。
そして四角い箱が出来たのですが、ここでアクシデント発生。
あまりに安物の木を使ったために、曲がってしまって長方形の綺麗な箱になってないというのです。
やはり材質はそこそこ良いのを使うべきなのか!?
親父「まぁ失敗したら燃やせば済む。」
廃材カホン、危うし!
ひとまずボンドが固まるまで長方形を維持するために、補強用の木を打つ。
大分おねむです。
なんだかんだで打面を取り付けて完成。
試作品だからルックスは度外視。
後ろにはベース音を出すための穴も開きましたよ。
(総材料費、3000円未満)
あとは普段使ってるドラムからでたゴミ、スナッピーという部品を取り付けます。
なんだかバズ音(余計な音)が出るのでひとまずガムテープでミュート。
ワタクシ、ワンマンライブで右手を痛めてるのですが、完成したらどうしても叩いてみたいのが人情。
ちょっとやってみました。
(そして後悔しました。超いてぇ)
一応後ろの穴の部分にマイクを突き刺して(誤解を招く表現)、前からもコンデンサーマイクで拾って録音。
案外まともな音が鳴ってびっくり。
親父様はこれに味を占めて、二号機を作るらしいです。
「今度は外見にもこだわらないといかんな。ニスもちゃん塗ってから磨いて…なんやらかんやら…」
だから俺、カホン叩いた事ないっての!
(さて、教則本買いに行くか。)